「737MAX」製造工程、米FAA監査で数十件の問題=NYT

[11日 ロイター] - 米連邦航空局(FAA)がアラスカ航空機でパネルが吹き飛んだ1月の事故を受けてボーイング「737MAX」の製造工程を監査したところ、89項目のうち33項目が不合格だったと、ニューヨーク・タイムズ(NYT)紙が11日に報じた。

同紙はFAAの説明資料を基に、ドアプラグとして知られる吹き飛んだ部品を扱う項目で不合格だったと伝えた。

MAXの胴体を製造しているサプライヤーのスピリット・エアロシステムズについては、13の監査項目のうち6項目が合格で、残りは不合格だったという。

さらに、ドアプラグ部品に焦点を当てたスピリットの監査では5件の問題が見つかり、同部品の取り付けを扱った項目が不合格だったという。

同紙によると、監査では作業を実施した技術者について懸念が示され、同社が「その工程の運用に必要な知識を判断できなかった」ことが判明した。

ボーイングはロイターに宛てた電子メールで、FAAの監査に基づいて早急な変更を引き続き実施し、安全性と品質を強化する計画を策定すると表明した。

ロイターは今のところFAAとスピリットからコメントを得られていない。

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