有名人をかたるSNS投資詐欺急増…相次ぐ高額被害【長野】

県内で「電話でお金詐欺」が相次いでいます。中でも、有名人を名乗る手口など、SNSを通じた投資詐欺が急増しています。

これは先月、長野市の80代女性の自宅にかかってきた、実際の音声です。

■自動案内
「本日で利用停止されます。詳しくは1を押して下さい」(ピッ)(♪保留音)

■男
「こちらNTTドコモです」
■女性
「(利用)停止されるって電話がきたんですけど」
■男
「こちらでお調べいたしますんで、まずは本人確認でお客様のお名前をおうかがいしてもよろしいでしょうか?」
■女性
「@@@です」
■男
「では生年月日よろしいでしょうか?」
■女性
「えーとね@@@」
■男
「ちなみにお客様の郵便番号は何番でしょうか?」
■女性
「@@@」
■男
「念のためお客様の携帯番号よろしいでしょうか?」
■女性
「携帯じゃないんですけど」
■男
「お客様…使っている携帯電話の番号よろしいでしょうか?」
■女性
「すみません。携帯じゃない。携帯ないんですけど」
■男
「はい、はい(中略)携帯電話の番号確認が必要になりますのでよろしいでしょうか?」■女性
「あの、携帯ないんですけど」

不審に思った女性は、幸い被害に遭いませんでした。こうした「電話でお金詐欺」の被害は県内全体件数のおよそ6割に上り、その大半は高齢者が標的にされています。
ところが、今年に入って急増しているのが…

■県警特殊詐欺抑止対策室・南沢朗 室長
「著名人を出して、勝手にだとは思うんですけど、その方の写真だとかを掲載したり、そういったことで信じ込ませる」

「投資はギャンブルではなく、理性的な選択」と書かれたラインの画面。
これは、ホリエモンこと堀江貴文さんを名乗る人物のアカウントです。

「最近有名人を騙る投資詐欺をニュースでよく見るんですがこちらは大丈夫でしょうか?」

記者がこうメッセージを送った1分後…

■記者
「グループを退会させられました」

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