コンタクトレンズの大手メニコンが福井進出 製造拠点を建設へ…購入した用地は国内拠点で最大規模

テクノポート福井進出に関する協定書に調印したメニコンの川浦社長(中央)、杉本知事(右)、西行市長=3月11日、福井県庁

 コンタクトレンズ大手のメニコン(本社愛知県名古屋市、川浦康嗣社長)は3月11日、福井県福井市のテクノポート福井内の用地約9.3ヘクタールを購入したと発表した。用地の規模は同社の国内拠点で最大。着工や生産開始時期は未定で、今後の需要動向を見極め、コンタクトレンズやケア商品といった主力商品の製造拠点を建設する。

 世界的な需要の高まりに対応するため拠点新設を計画し、別の民間企業所有の遊休地を購入した。メニコンの国内主要生産拠点は岐阜県で、2026年春の中部縦貫自動車道の福井県内全線開通で中京圏とのアクセスが飛躍的に向上することが進出の決め手の一つとなった。

 川浦社長らが県庁を訪れ、杉本達治知事、西行茂福井市長と用地取得に関する3者協定を締結した。川浦社長は取材に「人手不足で採用環境が厳しさを増す中、拠点の分散が必要」とし、「オプティカル関連クラスターがある福井県は魅力的」と強調。「福井拠点への将来的な配属を見据え、2025年卒以降の福井県内の学生採用を強化している。眼鏡業界からのキャリア採用も考えていきたい」と話した。

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 詳細な投資計画は非公表。現段階で生産規模や従業員数といった具体的な計画はないという。川浦社長は「今後1年で何かお示しできるものはないだろう」とした。

 杉本知事は協定締結前の懇談で、テクノポート福井から中部縦貫道へのアクセス道となる福井港丸岡インター連絡道路の整備に触れ「将来にわたっていい場所だと思っていただけるよう努めたい」と述べた。

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