上の階に大好きな人がいる!
おもちゃをくわえて階段を上ろうとしているのは、Instagramユーザー@tyatyamarukazokuさんの愛犬、柴の茶々丸ちゃんです。
階段を上ろうと左の後ろ足を持ち上げるも、上の段に足は届かず……
その場で足踏みを繰り返すことに。その様子がかわいくて、「気持ちはわかる」「頑張れ~」とInstagramで話題になりました。
このとき、茶々丸ちゃんの身に何が起きていたのでしょうか? 飼い主さんにお話を伺います。
「上にパパがいる!」
このとき茶々丸ちゃんのパパは、上の階でリモート会議をしていました。
飼い主さん:
「おもちゃをくわえて、近くに行きたい衝動に駆られたようです。
茶々はこのおもちゃが大好きです。おもちゃをくわえて階段を上ろうとするときは、このおもちゃか、イチゴのおもちゃのどちらかを選んでいます」
このあと、茶々丸ちゃんは階段を自力で上ったのだそうです。
パパのことが大好きな茶々丸ちゃん。そばへ行っても、近くで寝ているだけで何もしないのですが、このときは「パパがいるので上りたい」という気持ちだったと飼い主さんは推測します。
飼い主さん:
「ちなみに、大好きなお豆腐を食べたあとも、こんなふうにおもちゃをくわえて階段を上ろうとします。そのときは、パパはいないんですけどね(笑)」
茶々丸ちゃんがなかなか階段を上れなかった理由は?
茶々丸ちゃんは、階段の上り下りができないわけではないようです。
飼い主さん:
「茶々は、ふだんは階段の上り下りを簡単にしています。
ただ、おもちゃをくわえていると、バランスが悪くなるんでしょうか? いつもこんな感じになってしまいます」
最終的に、どうやって階段を上るかというと……
飼い主さん:
「こうなったら、毎回「がんばれ!茶々!」と心のなかでエールを送ります。そして、上の段でバランスを崩すと大変なので、上りきるまで茶々に付き添っていきます。なにせ10才なので……」
飼い主さんに応援されながら、自力で上の階へ上っているだといいます。
【獣医師解説】おもちゃをくわえると階段を上るのがヘタになる理由
おもちゃをくわえていると階段をうまく上れない茶々丸ちゃん。どんな理由が考えられるのでしょうか。
いぬのきもち獣医師相談室の山口みき先生が解説します。
山口先生:
「くわえているおもちゃが軽い場合は、重みによってバランスがとりにくくなるというより、おもちゃをくわえることによって視野が遮られることのほうが、階段をうまく上れなくなる理由として考えられると思います。
もし、愛犬が階段を上れずに足踏みしているときは、安心して階段を上ることができるよう付き添ってあげるといいでしょう」
「大好きなパパのところへ行きたい!」でも階段を上れないただ足踏みしているだけの犬が可愛い♡
犬が動き回るためには、視覚も重要であることがわかりました。
写真提供・取材協力/@tyatyamarukazokuさん/Instagram
(監修:いぬのきもち獣医師相談室 獣医師・山口みき先生)
※この記事は投稿者さまにご了承をいただいたうえで制作しています。
取材・文/小崎華