50歳の小児性愛作家と14歳の少女に起こった事件を描く 『コンセント/同意』今夏公開へ

3月20日から24日まで開催される「横浜フランス映画祭 2024」で先行上映される映画『コンセント/同意』が、今夏に全国順次公開されることが決定した。

本作は、芸術文化勲章まで受賞した有名作家ガブリエル・マツネフと、14歳で性的関係を持っていた女性ヴァネッサ・スプリンゴラによる告発が記された著書『同意』を基に映画化したもの。同作に記されていたのは、マツネフが彼女を含む多数の少女たちとの関係を作品の題材として利用した生粋の小児性愛者にもかかわらず、その歪んだ行為さえ文学として消費され、礼賛すらされてきたという驚くべき実態だった。映画は本国フランスで公開されるやいなや大きな話題を呼び、若い世代を中心に異例のヒットを記録した。

文学を愛する13歳の少女ヴァネッサは、50歳の有名作家ガブリエル・マツネフと出会う。彼は自身の小児性愛嗜好を隠すことなくスキャンダラスな文学作品に仕立て上げ、既存の道徳や倫理への反逆者として時代の寵児となった著名人だった。やがて14歳になったヴァネッサは彼と“同意”のうえで性的関係を結び、そのいびつな関係にのめり込んでいく。それが彼女の人生に長く暗い影を落とす、忌むべきものになるとも知らず……。

監督を務めたのは、マリオン・コティヤール主演映画『マイ・エンジェル』のヴァネッサ・フィロ。主人公ヴァネッサ役のキム・イジュランは、映画初出演にして本作の演技でセザール賞女性新人賞にノミネートされた。

なお、「横浜フランス映画祭 2024」では、フィロ監督と主演のイジュランが来日することも決定しており、上映後の舞台挨拶に登壇する予定だ。
(文=リアルサウンド編集部)

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