地域の復興願い「原町無線塔」を光で再現 3.11に合わせモニュメント 福島県南相馬市

原町無線塔跡地に登場した光のモニュメント

 東日本大震災による犠牲者の鎮魂と地域の再生を願う「光のモニュメント」は11日、福島県南相馬市原町区の高見公園で催され、まちのシンボルだった原町無線塔が光で再現された。

 原町無線塔跡地にサーチライト5台を設置した。5本の青白い光が巨大な塔のように夜空に浮かび上がった。公園に集まった人たちは13年前を思い浮かべながら、幻想的な光景に見入っていた。

 光のモニュメントは2017(平成29)年3月に始まった。当初は南相馬市内だけだったが年を追うごとに開催時期を増やし、場所も相双地方全域に広げている。実行委員会代表の須藤栄治さんは「鎮魂と再生、さらに繁栄を願って今後も続けていきたい」と話している。

(相双版)

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