「カズさんって、自分を否定しない」北澤豪が明かす、W杯メンバー落選直後の三浦知良

元日本代表MFの北澤豪氏が、鈴木啓太氏の公式YouTubeチャンネルに出演。1998年のフランス・ワールドカップのメンバー落選を振り返った。

【動画】北澤豪がフランスW杯のメンバー落選を回想
フランス大会に出場した日本代表の登録メンバー22人は、直前の合宿に参加した25人から選出。外されたのは、三浦知良、北澤氏、市川大祐氏だった。

北澤氏はカズとともにチームを離れ、イタリアでしばらく行動を共にした。失意のなかでも、カズは自分を見失わなかったという。

「(当時の監督だった)岡田(武史)さんや代表のことは、ほとんど話さない。カズさんって、自分を否定しない。もちろん、客観的に見て反省はするけど。外されると、人ってちょっとどこかで冷静になった時、自分があそこで手を抜いたからとか、力を発揮できなかったからとか思う。自分否定みたいに走るけど、全くしない」

カズは、落選についてこう語っていたという。

「俺たちは一瞬でも手を抜いたことはない。間違ったことはしていない。選ぶ、選ばないはそこじゃないからね、キー。それは選ぶ人の価値観で選んでいるから、しょうがないんだよ」

また、岡田氏の悪口を一切言わなかった。北澤氏は「言っている俺が恥ずかしくなった」と回想する。

そして、57歳となった今もポルトガル2部オリベイレンセで現役を続けるカズについて、「冷静さが長くやっている理由にもなるのかもしれない」と語った。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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