企業支援にAIやビッグデータ活用 中国黒竜江省ハルビン市

企業支援にAIやビッグデータ活用 中国黒竜江省ハルビン市

11日、ハルビン市の企業向けサービスプラットフォームのスクリーンショット。(ハルビン=新華社記者/朱悦)

 【新華社ハルビン3月12日】中国黒竜江省ハルビン市が人工知能(AI)やビッグデータ技術を融合した企業向けサービスプラットフォームを運用し、企業の推進力となるデジタルインテリジェンスの構築を支えている。企業は同プラットフォームにログインすれば、自社に関連する政策の解説や川上から川下までの産業マップ、需給のマッチング情報などを閲覧できる。昨年11月20日の運用後、226の国・省・市級の企業支援策と149の政策解説、77のサービス情報、61の産業チェーン情報が公開されている。

 これまで各レベルや各部門、各チャネルに分散していた政策情報や手続き、企業関連の公共サービスを集約・一元化し、企業向けサービスのメインエントランスを構築した。ビッグデータやAIアルゴリズムで政策や企業のポートレートを作成、ラベル付けによって政策と企業の双方向のマッチング機能を実現し、それぞれの企業に適合した政策を提案できるようにしている。

企業支援にAIやビッグデータ活用 中国黒竜江省ハルビン市

11日、ハルビン市の企業向けサービスプラットフォームのスクリーンショット。(ハルビン=新華社記者/朱悦)

 ビジネスのマッチングや協力の促進では、サービス資源を統合し、法律サービスや創業サービス、知的財産権、経営コンサルティング、監査サービス、人材サービスなどの第三者サービスをプラットフォーム上で提供。サービス資源の情報を統合し、サービスを分類、一元管理を行っている。サービスの供給情報だけでなく需要情報も発表する機能があるほか、サービスの比較もでき、企業の提携チャネルを広げ、運営コストを削減できる場となっている。

 同プラットフォームはさらに、産業チェーンの構築や川上・川下企業の発展強化、産業マップの作成の役割も担う。企業は産業マップを通じて、産業チェーンにおける自社の位置を知り、川上・川下産業チェーンの企業、製品、需要情報も明確に把握できる。川上・川下の需給マッチングをAIで計算することで、企業間の正確な需給マッチングを実現している。(記者/朱悦)

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