「看護師」目指し5年、誇り胸に巣立つ 京都の高校で看護専攻科の卒業式

卒業証書を手渡される卒業生(京都府南丹市園部町・京都聖カタリナ高校)

 京都府南丹市園部町の京都聖カタリナ高校でこのほど、看護専攻科の卒業式が開かれた。看護師の国家資格の取得を目指して5年間学んだ女子生徒21人が、晴れやかな表情で慣れ親しんだ母校を巣立った。

 はかま姿の生徒一人一人に卒業証書が手渡され、園田研一校長が「看護師は命に関わる重要な仕事。自らの使命だと思っていつでも顔を上げ、たくましく生きてほしい」と激励した。卒業生を代表して篠嵜美桜さん(20)が新型コロナウイルス禍で制限が多かった学校生活を振り返り、「さまざまな試練を乗り越えられたのは先生や家族、仲間のおかげ」と感謝を述べた。

 卒業生たちは涙を浮かべながらキャンドルサービスで祈りをささげたりカタリナ賛歌を合唱したりし、最後は笑顔で学舎に別れを告げた。

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