京阪・京橋駅の名物「フランクフルト」を販売していた駅ナカコンビ二が12日、閉店します。フランクフルトの行方は?
赤と緑の帯が目印で駅構内を中心に展開し、関西の利用者から愛されてきた「アンスリー」が、3月いっぱいですべての店舗を閉店することとなりました。
1997年から、京阪・阪神・南海の私鉄3社が、大手コンビニに対抗しようと運営を開始。
社名をローマ字表記にすると、「KEIHAN」、「HANSHIN」、「NANKAI」とすべてに「AN(アン)」が含まれることから、「アンスリー」と名付けられ、店舗数も多い時には43店舗まで増加しました。
しかしーー。
京阪ザ・ストアの大額仁 常務取締役
「1997年以降、駅の利便性などでお客様から支持を得てきたが、ここ数年求められるニーズが変わってきたかなと感じていた」
様々なニーズにこたえる大手コンビニやドラッグストアが駅周辺に増加し、利用者を取り合う状況に。
店舗縮小を余儀なくされ、京阪京橋駅のホーム上にあった店舗も、12日が最後の営業となり、午後9時に閉店となります。
山本真帆記者
「愛され続けたフランクフルトを売る店舗が12日で終わりを迎えます」
このコンビニで長年売られてきた、名物の「フランクフルト」。
仕事帰りの会社員など、一日で1000本以上売り上げたこともある大人気商品で、超ローカルグルメでありながら、大人気テレビゲーム「桃太郎電鉄」にも登場しています。
駅のホームで食べる際、周囲の客とぶつかり服が汚れるといったトラブルに発展しないよう、ケチャップなどをつけずに食べても美味しい濃い味付けにしているという配慮もあるんです。
利用者
「昔から長くあったので寂しい。(食べて)めっちゃおいしいです」
“京阪ユーザー”に愛され続けたフランクフルト。今後どうなるのでしょうか。
京阪ザ・ストアの大額 常務取締役
「新たに“もより市”として再オープンいたします。フランクフルトについては継続、さらによりよく使っていただけるような店づくりにしていきたい」
京橋駅ホーム上のアンスリーは、18日、自社のおにぎりやパンなどを取り扱う販売店「もより市」に変わり、フランクフルトも販売が再開されます。
利用者
「また続くんやったらよかったなと思います」
店の名前は変わっても、京橋名物のフランクフルトの歴史はまだまだ続きます。