「アジア系は『おまけ』扱い」日本人ハリウッド俳優が明かした“現地の実情”にSNS注目「闇が深そう」

アカデミー賞授賞式で、助演男優賞を受賞した俳優がオスカー像を受け取る際にアジア系のプレゼンターを”無視した”として波紋を呼ぶなか、ハリウッドで20年にわたり活動してきた日本人俳優が明かしたハリウッドの実情に注目が集まっている。

問題となったのは現地時間3月10日に行われた授賞式での一幕。映画『アイアンマン』の主演俳優として知られ、今年は『オッペンハイマー』のルイス・ストラウス役で助演男優賞を受賞したロバート・ダウニー・Jr.(58)が、助演男優賞のプレゼンターの1人で、昨年の助演男優賞受賞者のベトナム系アメリカ人のキー・ホイ・クァン(52)を”無視した”というもの。

ステージに上がったダウニーは、オスカー像を渡そうと近づいたクァンを“スルー”し、目を合わさずに彼の手からオスカー像を受け取ると、壇上にいたティム・ロビンスとサム・ロックウェルの2人とだけ握手とグータッチをした後、アカデミー賞の封筒を手渡そうとしたクァンを再び“無視”して、喝采を送る観衆に向き直りスピーチを始めてしまった。SNS上ではこれらのダウニーの振る舞いが”アジア人への差別ではないか”と波紋を呼ぶことに。

そんななか、注目が集まっているのが『ラスト サムライ』『硫黄島からの手紙』などハリウッド作品にも出演するなど、日米で活躍する日本人俳優の松崎悠希(42)だ。松崎は日本時間の3月11日、ハリウッドの多様化の実情について語った、自身の過去のインタビュー記事を引用して次のように投稿した。

《>ハリウッドが言う「多様化」というのは本当の意味での多様化ではないんです。トランプのカードにはハート、ダイヤ、スペード、クラブの4種類があるじゃないですか。「全種類」揃っていますよと見せるためだけにやっている

どこまで行っても我々アジア系は「おまけ」扱い…》

昨今のアカデミー賞は多様化を意識しており、その結果、20年の韓国映画『パラサイト 半地下の家族』の作品賞受賞を初め、非白人の活躍が増えたことは事実。しかし、松崎氏はそうした“多様化”はあくまでも《ポーズ》であると指摘している。

さらに、松崎氏は3月12日、ハリウッドのアジア人差別の実態として、“大御所俳優”の例もあげた。

《20年間ハリウッドで俳優として活動してきた私がこれまで「ラストサムライのセットでの真田広之」を、ハリウッドの業界人からどう聞かされてきたか。

「Hiroyuki Sanadaという小うるさい俳優がいて、セットの雰囲気を乱していた」「Hiroyuki Sanadaは細かすぎて、和を乱す」

うるせえよ馬鹿ども》

アカデミー賞授賞式でのダウニーに差別意識があったかどうかは定かではないが、《夢を壊してスミマセンが、我々にとっての「ハリウッド」は2024年の今でも、クッソ人種差別的です》と結んだ松崎氏の見解には共感する声が多く上がった。

《しっくりきた》
《ハリウッドも闇が深そうだなぁ》
《今まで不思議だったハリウッドで出てくる謎日本の街並み。あれは日本へのリスペクトがなく、どうでもいいからイメージ上の日本のままやってたんだな…》
《ラストサムライが日本でもヒットしたのは真田広之が小煩く指摘してたからなんだろうなぁ》
《ハリウッドの言う多様性は嘘っぱちなんですねー 想像に難くないでーす そんな環境の中で頑張っている日本やアジアの俳優さんに拍手》

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