災害救助犬、出動いち早く 岩手の男性、震災きっかけ

災害救助犬の(右から)「さち」「ゆき」とハンドラーの佐々木光義さん=12日午後、岩手県庁

 災害救助犬の育成に当たる一般社団法人「ジャパンケネルクラブ」(東京)と岩手県は12日、大地震などの発生時、行方不明者を救うため県の要請に応じて災害救助犬を出動させる協定を結んだ。東日本大震災を機に人命救助に貢献したいとの思いを抱き、犬を操るハンドラー(指導手)となった同県大槌町の佐々木光義さん(55)らが今後、出動要請に応じる。

 県庁で締結式が開かれ、佐々木さんと救助犬2匹が参加した。

 佐々木さんは東日本大震災の津波で両親が行方不明になった。現在も見つかっていない。「救助犬であれば、命を失う前に何か手掛かりを見つけられるのではないか」と考えハンドラーとなった。

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