ノロ集団感染、今年6例目 和歌山県海南市小学校で25人

和歌山県海南市の小学校で、児童と職員あわせて25人が下痢やおう吐の症状を訴え、海南保健所が、ノロウイルスの集団感染と判断し、対策を指導しています。

和歌山県・健康推進課によりますと、ノロウイルス集団感染が発生したのは、海南市重根の市立巽(たつみ)小学校で、今月(3月)6日に「複数の職員と児童がおう吐や下痢の症状を呈している」と海南保健所に連絡があり、調査した結果、今月4日から6日までに、児童23人と職員2人のあわせて25人が症状を訴えていることがわかりました。

県環境衛生研究センターで症状のある人のうち、11人の便を検査したところ、いずれの検体からもノロウイルスが検出され、海南保健所は、ノロウイルスの集団感染と判断し、小学校内の消毒と二次感染予防を指導しました。

感染した25人は、いずれも入院しておらず、快方に向かっているということです。

今年(2024年)県内で発生したノロウイルスの集団感染は6例目で、県・健康推進課では、「すでに去年1年間の件数と同じ数になっている」として、注意を呼びかけています。

また、県・健康対策課は、ノロウイルスについて、「1年を通じて発生し、ほとんどが経口感染。感染者の便やおう吐物などが感染源で、これらに汚染された物や食品類に触れたり食べたりすることで感染する」とした上で、対策として、「石けんを十分に泡立てて、丁寧に手や指を洗うことや、次亜塩素酸ナトリウムによる家具や食器などの消毒、食品の十分な加熱を行うことで、感染を予防してほしい」と呼びかけています。

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