ジョコビッチ、世界123位のラッキールーザーに敗戦「自分のレベルは本当にひどかった」。5年ぶりの大会は3回戦敗退 [BNPパリバ・オープン]

ジョコビッチ、ナルディは「とても才能がある」

現地3月11日、男子ツアー「BNPパリバ・オープン」(アメリカ・インディアンウェルズ/ATPマスターズ1000)シングルス3回戦が行われ、第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア/世界ランク1位)は、ラッキールーザーで本戦入りした20歳のルカ・ナルディ(イタリア/同123位)に4-6、6-3、3-6のフルセットの末に敗戦。自身のプレーに「本当にひどかった」と口にした。

36歳のジョコビッチは、24度のグランドスラム優勝で最もタイトル数の多い全豪オープンを迎えたが、準決勝でヤニック・シナー(イタリア/同3位)に敗戦。今大会は約1ヵ月半ぶりの試合となった。

新型コロナウイルスの流行による渡航制限などもあり、5年ぶりに出場となった今大会。初戦ではアレクサンダー・ブキッチ(オーストラリア/同69位)を6-2、5-7、6-3のフルセットで下し、3回戦に進出。この日は予選決勝で敗れたものの、ラッキールーザーで本戦入りし勝ち上がってきたナルディと対戦した。

第1セット、ジョコビッチは序盤のリターンゲームでナルディにプレッシャーをかけるもブレークポイントを握るには至らず。第5ゲームで40-15からアンフォーストエラーが立て続けに出てしまうとワンチャンスを生かされてしまい、4-6でセットを失ってしまう。

第2セットでは1ブレークから追いつかれたものの、再び突き放して6-3でセットを奪い返したジョコビッチ。しかし、最終セットでもナルディは思い切りの良さは変わらなかった。第2ゲームで3度のブレークポイントをしのいだものの、第6ゲームで痛恨のブレークを許してしまい、そのままナルディはリードを保って、最後はサービスエースで試合終了。ナルディは両手で顔を覆い、静かにガッツポーズを作った。

ナルディにとってトップ10と2度目の対戦で、初勝利。「素晴らしい気分だ。この瞬間は、僕の残りの人生にとってずっと大切なもの」と喜んだ。

20歳の若手に足元をすくわれた形となったジョコビッチは、「最終セットでの彼の素晴らしいテニスを祝福したい。彼のことはよく知らなかったけど、特にフォアハンドが素晴らしいということがわかったよ。とても才能がある」とナルディを称賛する一方で、自身のプレーには失望。「自分のレベルには驚いたよ、本当にひどかった」と厳しい言葉を残し、コンディションがこれまでと違ったとしても言い訳にはならないとした。

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