マカオ、新規住宅ローン承認額が2ヶ月ぶり増…2024年1月

住宅が密集するマカオ半島の町並み(資料)=2020年7月本紙撮影

 マカオ金融管理局が3月12日に公表した今年(2024年)1月の住宅及び商業物件向けローン関連統計によれば、対前月の新規ローン承認額は住宅不動産向けが2ヶ月ぶり増、商業不動産向けは3ヶ月ぶり増だったとのこと。

 今年1月の新規住宅ローン貸付承認総額は前月から28.6%増の11.9億パタカ(日本円換算:約218億円)。このうち、マカオ居民(=マカオ居民IDカード保有者)向けが前月から17.4%増の11.7億パタカ(約214億円)で、全体の97.8%を占めた。非居民向けについても2700万パタカ(約4.9億円)まで増。直近3ヶ月でみると、昨年11月〜今年1月の新規住宅ローン貸付承認額の月次平均値は10.3億パタカ(約188億円)で、昨年10〜12月との比較で11.1%増。

 新規商業物件向けローン貸付承認額は63.6%増の14.2億パタカ(約260億円)。このうち、マカオ居民向けが前月から63.0%増の13.7億パタカ(約250億円)で、全体の82.8%を占めた。非居民向けについても82.8%増の5000万パタカ(約9.1億円)に。直近3ヶ月でみると、昨年11月〜今年1月の月次平均値は10.6億パタカ(約194億円)で、昨年10〜12月との比較で9.4%増。

 今年1月末時点の住宅ローン融資残高は前月から0.3%減、前年同月から3.9%減となる2285.4億パタカ(約4兆1783億円)。マカオ居民が占める割合は95.5%。マカオ居民向けの住宅ローン融資残高は前月から0.3%減、非居民向けについては0.4%減。

 商業物件向けローン融資残高は期内に多くの大口融資が完済されたことを受けて前月から0.8%減、前年同月から2.6%減となる1573.2億パタカ(約2兆8762億円)。マカオ居民が占める割合は93.4%。商業物件ローン融資残高はマカオ居民向けが前月から0.8%減、非居民向けが1.7%減。

 今年1月末締めの住宅ローン延滞率は1.1%で、前月から0.1ポイント、前年同月から0.6ポイントのそれぞれ上昇。商業物件向けローン延滞率は3.4%で、前月から0.3ポイント、前年同月から2.4ポイントのそれぞれ上昇。

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