下村氏、政倫審開催申し出 「うそ偽りなく説明」

 自民党安倍派で会長代理を務めた下村博文氏は12日、派閥の政治資金パーティー裏金事件を巡り、衆院政治倫理審査会の田中和徳会長宛てに政倫審開催を申し出た。申し出書提出後、国会内で記者団に「できるだけ早く開いてほしい。うそ偽りなく丁寧に説明したい」と述べた。報道機関に公開した形での審査に応じる意向も示した。与野党は今後、開催日程や条件を協議する方針だ。

 安倍派では2022年4月、パーティー券の販売ノルマ超過分を還流する慣行の取りやめが提案され中止が決まったが、その後復活した経緯がある。下村氏は、復活を協議した幹部会議に参加したとされ、同氏出席の政倫審が実現すれば、発言内容が注目される。

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