FAF 2024-25秋冬コレクション - カラフルで平和な理想郷へ

FAF(エフエーエフ)の2024-25年秋冬コレクションが、2024年3月12日(火)に発表された。ランウェイには、プロボクサーの那須川天心がモデルとして登場した。

FAF初のショーを披露

今回、ブランド初となるショーを東京ファッションウィークで披露したFAF。“都市と自然のコントラスト”というブランドコンセプトに加え、“理想郷(THENEWCOMMUNE)への逃避”といったテーマを掲げながら、現代のライフスタイルに沿ったメンズ&ウィメンズのウェアを展開している。

そんなFAFのショーは、モデルが無数のマイクの中心に立つという、まるでインタビューやスピーチのシーンのような一風変わったスタイル。ショーの後半にはモデル自身がマイクに向かってメッセージを口にする演出が盛り込まれ、コレクションのキーワードを読み取ることができた。

多彩なカラーパレットで

例えば、「カラフル」というワード。コレクション全体のカラーパレットにバリエーションを持たせているのはもちろんのこと、デニムジャケットに温かみのあるオレンジのパンツを合わせたスタイルや、オレンジのフーディーにグリーンのアウターを組み合わせたスタイル、左右で色味を大きく切り替えたジャケットなど、1つのスタイルの中に多彩なカラーが散りばめられていた。

ゆとりのあるリラックスしたシルエット

袖口が垂れ下がったニットや、裾にゆとりを持たせたデニムパンツなど、余裕のあるカジュアルなスタイルが多数登場しているのも特徴的。モデルたちが壇上で口にしていた「平和」というキーワードともマッチした、リラックス感のあるシルエットだ。

躍動感のある柄&ディテール

やや彩度の高い迷彩柄のセットアップや、千鳥格子を取り入れたストール風のポンチョ、太さの異なるボーダーとチェックを組み合わせたトップス、随所に見られる刺繍といった動きのあるディテールは、ルックに躍動感をプラスしてくれる。コレクション全体に散見される粗野なカッティングも相まって、どこか「フレッシュなエナジー」を感じさせるポイントだ。

立体感を伴う豊かな表情

加えて、柔らかなジャカード生地やユニークな編み目のニット、時折見られるパッチワークが立体感を演出。それぞれのピースの表情を豊かにし、ルックに充実感を与えている。

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