オープン戦5試合で防御率0.00 被安打1 今季、何試合投げる? 10年目の左腕・塹江敦哉投手(広島カープ)“タフな場面で結果残す”

石田充 アナウンサー
3月9日(土)の中日とのオープン戦で広島カープの先発・アドゥワ誠 のあと、マウンドに上がったのが、10年目のサウスポー、塹江敦哉(27)でした。

RCC野球解説者 天谷宗一郎 さん
非常にタフな場面での登板が続いていますけれども、その中でしっかりと自分がこう生きていくんだとアピールできています。

石田充 アナウンサー
この日も左バッターをしっかりと抑えるピッチングを見せました。

塹江敦哉 2/3回 球数6 被安打0 奪三振1 失点0

天谷宗一郎 さん
塹江敦哉 投手が気になっているんです。最近の登板は非常にタフな場面です。これはあえて 新井貴浩 監督がわざと作っているんです。その中でしっかりと結果を残しています。

そして、サイドスローに変化した。これは変化ではなくて “進化” だと思っているんです。今までの経験を残しつつ、サイドスローになってバッターが嫌なことをしてくる。今季、塹江投手がカギになるんじゃないかっていうぐらいのアピールをしています。

青山高治 キャスター
球速も出ていますよね。

天谷宗一郎 さん
そうですね。球速を落とさずにサイドスローというのは、バッターからすると特に嫌なんです。

石田充 アナウンサー
そんな塹江投手、実はまだわかっていないところがあるかもしれないので、プロフィールを含めてご紹介します。香川県の高松北高校からドラフト3位で2015年に入団して、ことしが10年目です。

わたし、実況して忘れられない試合があります。それは1軍デビュー戦(2016年9月11日 巨人戦)です。カープが優勝した翌日に中継ぎでデビュー、19歳のときでした。いきなり長野(久義)さんに初球ホームランを浴び、ヒット・フォアボール・フォアボール・アウト・ヒット・ヒットと7人に投げて6失点。そのときの防御率は、162.00。

田村友里 キャスター
なんという防御率!

青山高治 キャスター
なかなか見ることがない…

石田充 アナウンサー
…というスタートでした。そして、過去9年の1軍登板はこうなっています。

1軍登板
2015年 0 2016年 3 2017年 0
2018年 0 2019年 11 2020年 52
2021年 51 2022年 26 2023年 8

2年目(2016年)に初登板し、2020年・2021年は1軍で50試合以上を投げたんですが、去年は8試合の登板にとどまりました。

ただ、ことしのオープン戦はよく投げて、これまでに5試合。しかも天谷さんがいわれたようにいろんな状況があります。

ことしのオープン戦
2月23日(中日戦)8回 イニング頭 1回 無失点
3月1日(楽天戦)9回 イニング頭 1回 無失点
3月3日(楽天戦)8回 2アウト・満塁 1 1/3回 無失点
3月9日(中日戦)4回 1アウト・ランナーなし 2/3回 無失点
3月10日(中日戦)7回 1アウト・1塁 2/3回 無失点

イニング頭もあれば、9回のセーブシチュエーションもあり、満塁があってイニングまたぎ、そして、9日はランナーなし、10日はランナーありで連投も試されました。

本当にいろんなシチュエーションをオープン戦でやっているんですが、成績がこちら、防御率0.00。打たれたヒットもわずか1安打、すごい内容なんです。カープはオープン戦で9試合を戦っているんですが、9分の5で塹江投手が投げていますので、シーズンのペースでいうと今、79試合ペースぐらいで投げていることになります…

天谷宗一郎 さん
(笑)

田村友里 アナウンサー
めちゃくちゃ出ていますね。

石田充 アナウンサー
…というぐらい、今、熱い男・塹江投手です。

天谷宗一郎 さん
ああ、すばらしい。

(RCC「イマナマ!」カーチカチ!テレビより)

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