ポルシェのハイパーBEV「タイカン ターボ GT」と「タイカン ターボGT ヴァイザッハパッケージ」の予約開始

ポルシェジャパンは、2024年3月12日よりハイパフォーマンスを誇るBEV(電気自動車)「タイカン ターボGT」と「タイカン ターボGT ヴァイザッハパッケージ」の予約受注を開始した。

0→100km/hを2.2秒で駆け抜ける「ヴァイザッハパッケージ」

ポルシェのハイテクノロジーがいかんなく注ぎ込まれたBEV(電気自動車)、「タイカン ターボGT」と「タイカン ターボGT ヴァイザッハパッケージ」が日本のマーケットに登場することなった。

BEV最高峰のハイパフォーマンスを有する「タイカン ターボGT ヴァイザッハパッケージ」。

この両モデルともに、ハイパフォーマンスが身上だが、サーキット走行に特化した「タイカン ターボGT ヴァイザッハパッケージ」の実力は、特にすさまじいものがある。米カリフォルニア州にあるサーキット「ウェザーテックレースウェイ・ラグナセカ」で行われたプロトタイプのテストで、1分27秒87のラップタイムを記録。これは、公道を走れるBEVのファステストラップとなる。

ちなみに、「タイカン ターボGT ヴァイザッハパッケージ」はサーキット走行に特化したモデルで、パワーウェイトレシオ向上のためにためにリアシートが取り外されている。

「タイカン ターボGT」も負けてはいない。独のサーキット「ニュルブルクリンク ノルドシュライフェ」でBEV4ドア最速となる7分07秒55のラップタイムをたたき出している。

「タイカンターボGTヴァイザッハパッケージ」はサーキット走行に特化したモデルで、その最高速度は305km/h。

このパフォーマンスの鍵がアタックモードだ。他のタイカンモデルに装備されているプッシュ・トゥ・パス機能に比べて、アタックモードは50kW高いブーストパワーを提供する。具体的には、最大120kWのパワーブーストを10秒間追加できるのだ。これは、ABB FIAフォーミュラE世界選手権で使用している99Xレーシングカーと同様の機能だという。

最高速度は300km/h超。BEVの常識を書き換える

パワートレーンの強化も忘れてはいけない。両モデルともに580kWを発生する強力なパルスインバーターを装備することで、ローンチコントロール使用時のオーバーブーストパワーは最高760kW、最高出力測定法に従うと2秒間で最大815kWに達する。最大トルクも両モデル同じで、1340Nmとなる 。

「タイカン ターボGT ヴァイザッハパッケージ」のインテリア。スポーティーなRace-Texとブラックレザーのトリム、カーボン織り仕上げ(ハイグロス)の軽量フルバケットシートが標準装備で装備される。

そこで、0→100km/hの加速タイムでその実力を比べてみよう。「タイカン ターボGT」が2.3秒、「タイカン ターボGT ヴァイザッハパッケージ」が2.2秒。最高速度は前者が290km/hで後者が305km/h。まさにBEV最強のハイパーカーなのだ。

車両価格(消費税込)

「タイカンターボGT」(右ハンドル)」:3132万円
「タイカンターボGTヴァイザッハパッケージ」(右ハンドル):3132万円

「タイカン ターボGT」主要装備一覧

・ポルシェアクティブライドサスペンション(GT専用チューニング)
・スペシャルパフォーマンスサマータイヤ
・21インチ軽量鍛造ホイール
・軽量セラミックブレーキ
・エアロブレード付きフロントスポイラー
・リアアダプティブスポイラー
・ガーニーフラップ(ハイグロスカーボン織り仕上げ)
・マトリックスLEDヘッドライト
・ポルシェカラークレスト(フロントボンネットと軽量アロイホイールのハブカバー)
・リアリッド「Turbo GT」ロゴ(マットブラック塗装)
・フルバケットシート(Race-Texとブラックレザーのトリム/カーボン織り仕上げ<ハイグロス>)
・GTスポーツステアリングホイール

「タイカン ターボGT ヴァイザッハパッケージ」主要装備一覧

・アンダーボディのエアディフレクターエレメント
・フロントディフューザー
・固定式リアウイング(カーボン織仕上げ)
・フルバケットシート(Race-Texとブラックレザーのトリム/カーボン織り仕上げ<ハイグロス>)
・GTスポーツステアリングホイール

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