黄埔税関管轄の国際貨物列車、1~2月輸送量が過去最高 中国広東省

黄埔税関管轄の国際貨物列車、1~2月輸送量が過去最高 中国広東省

9日、増城西駅で中欧班列を検査する黄埔税関の職員。(広州=新華社配信)

 【新華社広州3月12日】中国広東省広州市の増城西駅で9日、エアコンや食洗機などの電化製品を積んだ「中欧班列」(中国-欧州間の国際定期貨物列車)が出発した。

 同市黄埔税関によると、1~2月に増城西駅を出発した国際専用貨物列車は前年同期比26.5%増の62本、輸送量は45.4%増の6810TEU(20フィートコンテナ換算)、貨物価格54.6%増の18億8千万元(1元=約21円)といずれも過去最高となった。

 広東省発の中欧班列は2013年に運行を開始して以来、多くの企業から重宝され、粤港澳大湾区(広東省・香港・マカオビッグベイエリア)の貿易に欠かせない物流ルートとなっている。

 黄埔税関口岸(通関地)監督処の金振武(きん・しんぶ)副処長は、広東省を出発する中欧班列の貨物価格は1運行当たり2500万元を超えると説明。一般貨物や保税貨物の輸出入だけでなく、郵便輸送も行っており、複合一貫輸送や市場調達、越境電子商取引(EC)などが有機的に結び付いていると語った。

 黄埔税関の管轄エリアでは中欧班列に加え、中央アジア向けの中亜班列、ラオス向けの中老班列、ベトナム向けの中越班列の四つの主要国際貨物路線が開設されており、12カ国、23都市を結んでいる。(記者/壮錦)

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