『令和の虎』MC&審査員、志願者の「身内の不幸」を嘘と決めつけ恫喝→事実も謝罪なしでネット大炎上

動画の終盤、眞本進五氏(左)の胸ぐらをつかむMCのバン仲村(YouTubeチャンネル「令和の虎CHANNEL」より)

一般人起業家である志願者が事業計画をプレゼンし、審査員が出資の可否を決める「令和の虎CHANNEL」が、またも炎上している。

3月2日、同チャンネルで、536人めの志願者・吉野貴雄氏の動画が公開された。志願者は吉野氏だが、この日は同伴者として、番組初期のころに登場した志願者・眞本(しんもと)進五氏が登場。だがこの眞本氏は、「アンパンマンは著作権フリー」などと発言し、炎上を引き起こした“いわくつき志願者”だった。

この日は「吉野さんをちょっとでもサポートしてあげたい」として登場したが、「じつは昨日、親族に不幸がありまして。本当だったら実家に帰らないといけない予定だったんですよ。でも吉野社長にお世話になった義理を果たすため、ここに来た」という発言に、社長陣から「身内って誰よ」などとツッコミが入った。

問答の結果、眞本氏は「うちの母親のおばあちゃんなので、ひいおばあちゃんです。(亡くなったのは)昨日の夜です。(実家の場所は)徳島です」と明かした。だが、審査員のメンバーでチャンネルを主宰する岩井良明社長から「じゃあ早くてもお通夜は今日の夜だよね。この時間から行けば間に合う話であって、これみよがしに言うのはおかしくねえか?」と追及が。

続けて、「あなた、何歳だっけ?」「42歳です」「計算したんだけど、それぞれが20歳で子ども産んだとしても、100歳超えてるんだよな。(亡くなったのは)何歳なの?」「92歳だったと思います。ああ、だから、おばあちゃんですね。すいません」と、ここで眞本氏は、亡くなったのが曾祖母でなく、祖母であったと訂正した。

この回答に、岩井社長はあきれ顔で「何なん?」と発言。「アンパンマンの時と同じなんだよ結局。要は嘘なのよ。口からでまかせ言って生きていくのはやめろよいい加減」と厳しく批判している。

動画の終盤では、MCを務めるバン仲村が、眞本氏の胸ぐらをつかみながら「本当に死んだんじゃねえんだろ? 事実は違うんだろ?」と“恫喝”ともとれる勢いで圧をかけた。だが、その場で眞本氏に親族へ電話をかけさせた結果、祖母が亡くなっていたことは事実と判明したのだ。

仲村は「なるほど。じゃあ、ばあちゃんは本当に亡くなったんだな。なるほどな……」と納得しかけるも、「ひいばあちゃんとかって言ったのは、あれおかしいよな? もしお前、本当に嘘だったら俺は絶対に許さなかったから。本当に亡くなってるならいいんだけど」とあらためて釘を刺した。最後まで、とくに謝罪の言葉は聞こえてこなかった。

3月12日、この動画の内容がSNSで拡散され、憤りの声が相次いでいる。

《これ見たけどほんま笑えん。散々正義面してたやつがいざ自分の言うことが間違いだった時謝罪のひとつも出来ないとか終わりすぎてる。あんま事情知らないのに決めつけてさ。なんか知らんけど上から目線だし普通あのレベルの勘違いしたら誠心誠意謝るだろ。人としてなってないのはどっちなんやと》

《エンタメなのは理解しつつも亡くなった方に関することでああいう行動は観ていてキツかったですね》

ただ、眞本氏のこれまでの番組での言動をふまえ、

《前後の文脈を無視した批判は良くない。この人はこれまでたくさん嘘をついてきたから、出資者の同情を誘うために「親族が亡くなった」と嘘をついているように捉えられた。つまり日頃の行いは大事だねって話だよ。》

《この方は以前に明らかにあり得ない嘘をついてた方だから、度は過ぎてますけど、疑われるのは仕方ないかなと思います》

と、番組側に同情する声もある。

とはいえ、最後まで謝罪がなかった件に関しては、モヤモヤを抱いた人が多かったようだ。

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