自民党員3万人減で1億3000万円吹っ飛ぶ…裏金、不倫、セクシー懇親会で「自業自得」あふれる怒り

写真・時事通信

自民党の党員が3万3000人以上減少したことがわかった。

「金子恭之組織運動本部長が、3月12日の党役員連絡会で、2023年末時点の党員数が3万3688人減少して109万1075人だったことを報告しました。

旧統一教会との関係や派閥の政治資金パーティー裏金事件が影響したとみられますが、このところの女性議員の不倫や青年局のセクシーダンス懇親会などの不信は反映されていませんから、今後はもっと減っていくと思います」(政治担当記者)

自民党本部関係者は、本誌取材に「若者と女性支持層が離れている」と表情を曇らせる。

「安倍晋三元首相が亡くなってから、20代の党員が離れています。この世代はアベノミクス効果で就職率も高かったため、熱烈な『安倍シンパ』が多いのです。その安倍さんが亡くなり、『自民党を支持する理由を見出せなくなった』と言っていました。

女性支持者は『私たちの生活が苦しいのに裏金を作ってやりたい放題か』という理由ですね。さらに『不倫』と『セクシースキャンダル』ですから、目も当てられません。党員が減る要素ばかりです。

これまで多くの議員は毎年1000人の新規党員の獲得を目指していましたが、今はそんな数字にはまったく届いていません」

党員は選挙でポスター貼りや電話かけなどで「実働部隊」になってくれる。その人数が少なくなるのだから選挙も深刻だ。そして、もうひとつ大きいのが、党員がもたらしてくれる「お金」。

「自民党に入党し、2年継続して党費を納めると、総裁選で投票することができます。その党費ですが、一般党員で年4000円、家族党員 で年2000円、特別党員で年2万円以上となっています。

仮に、3万3000人全員が一般党員だとすると、単純計算で1億3000万円超が消失した計算になります」(同)

ニュースサイトのコメント欄には、

《裏金問題が解決する前に、不倫おばさん問題や豪遊ダンス問題と途切れなく問題がでて来ていますので、党員が減るほうが普通だと思います》

《こんな不祥事続きの自民党に対して、100万人の自民党員がいるということが信じられない》

など自業自得という声が多かった。

自民の党員獲得目標は120万人だと言われる。金子氏は「選挙を勝ち抜くため、目標達成に向けて粘り強く取り組む」と決意を語ったが、今の自民党を国民は応援する気になるだろうか。

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