処理水海洋放出、IAEAと連携 林官房長官「透明性持って説明」

IAEAのグロッシ事務局長(左)と握手する林官房長官=12日午後、首相官邸

 林芳正官房長官は12日、国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長と首相官邸で会談した。東京電力福島第1原発の処理水海洋放出に関し、原子力分野での国際的権威であるIAEAと緊密に連携する考えを伝達。「科学的な根拠に基づき、高い透明性を持って処理水の安全性を国内外に説明する」と述べた。

 グロッシ氏は「処理水の最後の一滴が放出されるまで関与していく」と強調した。13日に福島県を訪問して漁業関係者らと意見交換するほか、第1原発を視察する予定。グロッシ氏の来日は昨年7月以来で、同8月の処理水放出開始後は初めて。

IAEAのグロッシ事務局長

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