明代の中都宮殿庭園と池の遺跡発掘で進展―中国

2022~2023年安徽省重要考古新発見・優秀考古遺跡現場選定会がこのほど、中国東部の安徽省合肥市で開かれました。

2022~2023年安徽省重要考古新発見・優秀考古遺跡現場選定会がこのほど、中国東部の安徽省合肥市で開かれました。

滁州市鳳陽県の明代中都宮殿の庭園と池の遺跡を含む6カ所が2022~2023年の新発見として選出されました。

明代の中都遺跡は安徽省滁州市鳳陽県に位置し、明の初代皇帝朱元璋が故郷に建てた城の遺跡です。城は三重の城壁から成っており、面積は50平方キロです。中都は城壁、宮殿、寺、中央官庁、軍事施設や道路網、池などの遺跡から構成される大規模な都城遺跡群です。

中都遺跡は2022年3月に2021年度の中国全国の考古学上の新発見トップ10に入選しました。2022~2023年の発掘作業は中都遺跡の宮殿前庭を中心に建築物の配置、構造、造営過程を徐々に解明していくことを目的とすると同時に、中都の皇城国家考古遺跡公園の建設と合わせて、引き続き遺跡中軸線の保護・展示・利用、皇城内の給水施設、池などの保護に科学的な根拠を提供するためのものです。2022~2023年は、考古学専門家は主に遺跡内の宮殿と庭園、池などの遺跡を発掘しました。池や給水システムの発掘作業は中都に関する考古学上の重要な活動の一つです。

安徽省文物局の元副局長で、安徽省文物考古研究所の楊立新研究員は、「2022~2023年の発掘の結果、明代の中都の宮殿前庭の構築物の配置が明らかになった。明代の中都と北京や南京の故宮の様式の類似点と相違点を理解し、比較することは重要な意義がある」と述べました。(提供/CRI)

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