日本旅行に注意!東京の電車内でトコジラミか、ネットでは「トコジラミマップ」も―香港メディア

日本でトコジラミの目撃情報が相次いでいることが、香港や台湾のメディアでも報じられている。

日本でトコジラミの目撃情報が相次いでいることが、香港や台湾のメディアでも報じられている。

香港メディアの香港01は12日、「日本旅行に注意!」と題し、日本のX(旧ツイッター)で、東京の電車に乗った夫婦がトコジラミとみられる虫を発見したことを紹介。夫婦がポストした投稿はそれぞれ1700万回と3900万回表示されるなど、どちらも大反響を呼んでいる。

記事は、「夫婦が乗車していたのは宇都宮線だったものの、SNS上では上野東京ライン、湘南新宿ライン、高崎線、東海道線など、香港人が東京を訪れた際によく利用する路線でもトコジラミらしき虫の目撃情報が相次いでいる」とし、ネットユーザーからは「怖すぎる!すぐに全国に蔓延しそう」「バスにも電車にも乗れない」「家に持ち帰ってしまうことを想像すると恐怖しかない」といった声が上がっていると伝えた。

また、日本のネット上では「トコジラミマップ」が登場したと紹介。「トコジラミが発生したとみられる施設がマーキングされており、香港人を含む観光客に人気のチェーンホテルなども含まれている」とする一方、「一部のホテル側は清掃を徹底していると主張している」とも補足した。

さらに、香港の専門家の話として、トコジラミの駆除には「ホウ酸」のスプレーが効果的と紹介。「噴霧すると水分が蒸発して微粒子の粉が残る。トコジラミは逃れようとするが、ホウ酸の結晶にはとがった部分があるためトコジラミに付着する。一部は口を使って除去しようとするがその際にホウ酸を吸い込み、胃を破壊して駆除することができる」と説明した。

台湾メディアの聯合新聞網は、日本の報道を引用する形で東京や大阪などのホテルでトコジラミの相談件数が増えていると説明。夫婦のX投稿を紹介した上で、夫婦が駅員に知らせたとする一方、JR東日本は11日の時点で「トコジラミが列車内にいたというお客さまのご意見や報告はなかった」としつつ、「注意して車内清掃を行うように申し伝える」とコメントしたことを伝えた。

このほか、専門家の話として、殺虫剤に耐性を持つトコジラミが繁殖していること、気温が上がる夏にかけて被害が拡大する可能性があることを伝えた。(翻訳・編集/北田)

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