自民党総務会長の森山裕衆院議員(鹿児島4区)が会長を務める森山派(近未来政治研究会)の2022年分政治資金収支報告書で、鹿児島県建設政治連盟(藤田護会長)が購入した政治資金パーティー券代130万円分の誤記載があったことが12日、分かった。収入総額4016万円には計上していたが、支払者名や金額を記載していなかった。事務担当者が同日、総務省に訂正を届け出た。
政治資金規正法は20万円を超えるパーティー券を購入した個人や団体、金額を収支報告書に記載するよう義務づけている。
森山氏や事務所によると、22年4月13日に同連盟から20万円が計6件、10万円が1件振り込まれ、いずれも20万円以下との認識だった。同連盟によると、団体名とともに慣例的に会長や副会長の個人名で分けて振り込み、県選挙管理委員会には合算した130万円分の購入額を届け出ていた。
森山氏は12日の総務会長会見で「事務処理上、非常にまずかったのではと思っている。私が派閥会長になり初めてのパーティーで事務方も不慣れな面もあったと思うが、慎重にやるべきだった」と話した。
森山派は1月に解散を決め、新たな政策集団の立ち上げを模索する考えを示している。