UFO含む「未確認空中現象」目撃は? 元パイロットの木原防衛相「私はない」

浅川義治氏(資料写真)

 12日の衆院安全保障委員会で、日本維新の会の浅川義治氏(比例南関東)が未確認飛行物体(UFO)など未解明の空の異変を意味する「未確認空中現象(UAP)」を取り上げた。元日本航空パイロットという異色の経歴を持つ木原稔防衛相は「極めて短い飛行時間での訓練飛行だったが、私自身はいわゆる未確認のものを目撃したことはない」と答弁した。

 UAPを巡っては、2020年に河野太郎防衛相(当時)が防衛省・自衛隊に対し「空中における識別不能の物体」を確認した場合、報告や分析に万全を期すよう指示を出した。防衛省は「これまでにそのような確認をしたとの報告は上がっていない」としている。

 浅川氏は、19~21年に日本の領空で確認された気球型の飛行物体について中国が飛行させた無人偵察用気球だと強く推定されると同省が発表したことなどに触れ、「識別不能物体が他国の最新兵器であった場合という想定をぜひ今後も強めていただきたい」と木原氏に注文した。 

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