ハッブル宇宙望遠鏡が撮影した“おとめ座”の矮小銀河「LEDA 42160」

こちらは「おとめ座(乙女座)」の方向約5200万光年先の矮小銀河「LEDA 42160」です。LEDA 42160は1000個以上の銀河とともに「おとめ座銀河団」を構成しています。星の材料となる塵や若い星々に彩られたその姿は、星形成活動が進行していることをうかがわせます。

【▲ ハッブル宇宙望遠鏡の「掃天観測用高性能カメラ(ACS)」で撮影された銀河「LEDA 42160」(Credit: ESA/Hubble & NASA, M. Sun)】

欧州宇宙機関(ESA)によると、LEDA 42160は銀河団ガスに満たされたおとめ座銀河団の内部でガスを押し進むように移動しています。このような銀河はガスからラム圧(動圧)を受けることで星の材料となるガスが剥ぎ取られて星形成率が低下・停止したり、反対にガスが圧縮されて星形成が促進されたりするといった影響を受ける可能性があるといいます。

この画像は「ハッブル宇宙望遠鏡(Hubble Space Telescope:HST)」の「掃天観測用高性能カメラ(ACS)」で取得したデータをもとに作成されたもので、“ハッブル宇宙望遠鏡の今週の画像”としてESAから2024年3月11日付で公開されています。

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文/sorae編集部

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