花火有料観覧席、中高生席1000円新設 松江水郷祭 23年高価で不評、価格帯に幅

松江水郷祭では、一日で1万3千席の有料観覧席が設けられた

 8月3、4日の松江水郷祭花火大会で設ける有料観覧席について、主催者の松江水郷祭推進会議(会長・田部長右衛門松江商工会議所会頭)が12日、中高生席を千円とする方針を明らかにした。ほかの席は一般席(大学生以上)が2500~1万5千円、VIP席が4万~10万円。計2万5千席(1日当たり1万2500席)を設ける計画で、5月の大型連休明けからチケット販売を始める。

 昨年の大会は最も安いブロック席で1人5500円という価格設定が不評だったことから、今年は安価な席を設ける。エリア内で席取りをする必要があるブロック席は廃止し、ほぼ全てが指定席となる見通し。同日、市内で開いた総会で示し、了承された。

 中高生席は主に市役所に近い湖北エリアに設置。ほかの一般席の席種はパイプいす席、階段席、マス席、カメラマン席、車いす席などを想定する。眺めのいい場所で飲食を楽しめるといった高額のVIP席は、インバウンド(訪日客)や県外からの観光客への販売を想定。席種ごとの設定数や小学生以下の価格設定といった詳細は、今後詰める。

 昨年の大会後に同会議が実施した有料席の満足度を問うアンケートは、値段設定について61.5%(1215人)が高額さなどを理由に「不満」「やや不満」と回答。子ども料金の設定を求める声があった。

 田部会長は総会後の取材に対し「価格設定などの意見について改善しようと準備をした。学生にも見に来てもらい、思い出を作ってほしい」と話した。

 有料観覧席のチケットはローソンチケット(インターネット)や、ローソンとミニストップにある情報端末で販売する。

© 山陰中央新報社