新天地で快適にスタートするために必須!気象情報のリサーチ!?

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春から新たな土地での生活をスタートする方は、引っ越し準備などで忙しくされていると思います。実は、元気に新生活をスタートするために、転居先の気象情報をリサーチするのがオススメなんです。

今回は、転居先の気象の変化と健康管理について、看護師・薬膳師としての知識を活かした記事を得意とするライターの薬膳ナースけいこさんに教えてもらいました。

なぜ、気象情報が必要なの?

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人の心と体のコンディションは、気象をはじめとした外部環境にかなり左右されます。生活環境や職場の変化…これらに順応しようとするだけでも心身ともに疲れますよね。

加えて、先に述べたように気象の変化への順応にも体に負担がかかります。ただ、気象の変化への順応については、ある程度準備しておくことが可能なんです。

転居先の「気温」と「湿度(または降水量)」を調べて、現在の居住エリアと比べてみましょう。

気温の変化に対する準備

【今より気温の高いエリアに転居する場合】
体に余分な熱がこもらないように整える必要があります。
まだ、寒さの残る季節ですが、もし冷えを感じていないのであれば、香辛料やサウナなど積極的に体を温めるケアは控えて、こまめな水分補給、十分な睡眠など体の潤いを保つケアを取り入れてみましょう。イライラ感は体に熱をこもりやすくするので、できるだけ穏やかに過ごしましょう。衣類での温度調整も大切です。

【今より気温の低いエリアに転居する場合】
春先とはいえ、まだ寒さを感じるエリアもあります。体の熱を作る力を整える、冷えを予防する必要がありますので、めぐりを良くするケアを取り入れてみましょう。湯船に浸かる、深呼吸をしながら手先、足先といった体の末端まで意識した全身ストレッチなどを行うと効果的です。

湿度(降水量)に対する準備

【今より湿度(または降水量)が高いエリアに転居する場合】
湿度が高いエリアに移動すると「重だるさ」や「むくみ」を感じやすくなります。そこで、東洋医学(中医学)では余分な湿気をためずに外に出す働きを担う五臓の「脾(ひ)」と「腎(じん)」をケアすることを大切に考えます。

五臓の「脾」は消化システムです。良く噛む、腹八分目にするなど、よく言われていることではありますが、脾を整える上で有効なケアですので心がけて実行しましょう。ストレスをためないことも大事なポイントです。五臓の「腎」は腰回りが冷えると弱りますので、体を温かく保ちましょう。また、腎は長時間立ったまま、座ったままなどの同一姿勢を取り続けることで弱りやすくなるため、こまめに姿勢を変えて過ごしましょう。

【今より湿度(または降水量)が低いエリアに転居する場合】
湿度が低い、今より乾燥しているエリアに転居する場合は、体の潤いを保つ力を整えておきましょう。体の潤いは夜間睡眠状態が良いほど保ちやすいです。よく眠り、こまめに水分補給をしたり、果物など体に潤いを与える食材を摂ることも意識しましょう。

転居先の環境に順応しやすい体を作って、春からの新たな場所での生活も元気にスタートできますように。

■執筆/薬膳ナースけいこ…薬膳師/看護師/経絡ヨガ指導者/薬膳茶エバンジェリスト。知って活用、暮らしに溶け込む健康づくりをテーマに情報を発信中 Instagramは@keiko89zen

編集/サンキュ!編集部

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