落雷が火事の原因か 民家全焼、寝室から2人の遺体 80代夫婦と連絡取れず 鹿児島・日置

民家が全焼した火災現場を調べる消防関係者ら=12日午前6時35分、日置市吹上町小野

 12日午前2時50分ごろ、鹿児島県日置市吹上町小野、無職の男性(81)方から出火、木造平屋住家約180平方メートルが全焼し、寝室から2人の遺体が見つかった。男性と男性の妻(85)と連絡が取れておらず、日置署が身元を確認している。

 同署などによると、男性は3人暮らし。家にいた息子(53)は逃げて無事で、「午前2時20分ごろ雷が鳴って停電した。熱さと煙を感じて外へ出て、119番した」と話している。同署は落雷が火事の原因となった可能性も視野に調べている。

 鹿児島地方気象台によると、日置市周辺は11日午後4時すぎ~12日午前5時45分ごろ雷注意報が発令されていた。同午前2時すぎごろ周辺住民が大きな雷鳴を聞いており、一部住宅が停電した。

(別カット)2遺体が発見された火事現場=12日6時40分、日置市吹上町小野
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