ボン・ジョヴィ(Bon Jovi)のヒット曲「Always」のミュージック・ビデオがYouTubeで10億回再生を突破し、「It’s My Life」と「Livin’ On A Prayer」に続く3曲目の快挙となった。
ピーター・コリンズがプロデュースを手掛けた同曲は、ボン・ジョヴィのベスト・アルバム『Cross Road』からのシングルとして1994年にリリースされた。ミュージック・ビデオは以下よりご覧いただける。
<YouTube: Bon Jovi - Always (Official Music Video)>
ベスト盤『Cross Road』を発表する前、怒涛のツアー・スケジュールと、バンドの音楽的運命をコントロールできないことによる内なる葛藤から燃え尽きかけていたバンドメンバーは、彼らのマネージメントをクビにし、自ら指揮をとる決断をした。リード・シンガーのジョン・ボン・ジョヴィは、1994年のオランダのテレビ番組のインタビューで当時をこう振り返っている。
「ただ誰かのために働くのではなく、楽しむことを取り戻したかったんだ」
ギタリストのリッチー・サンボラもそれに同意し、こう語っている。
「そうすることで自分たちの人生のペースをよりコントロールできるようになった。コントロールできなかった時は手に負えない状態だった。今はできているんだ」
90年代半ばまでに名声と富の頂点に達し、比喩的な岐路に立たされたボン・ジョヴィは、過去10年を振り返り、初のベスト・アルバム『Cross Road』でその地位を確固たるものにした(十字路“Cross Road”というテーマにちなんで、アルバムのジャケットには、彼らの故郷ニュージャージー州ウォール・タウンシップのルート33とルート34の交差点傍にあるロードサイド・ダイナーにいるバンドの姿が描かれている)。
全14曲のコレクション『Cross Road』は、『Slippery When Wet』(1986年)、『New Jersey』、『Keep The Faith』(1998年)、そしてジョン・ボン・ジョヴィのソロ・デビュー・アルバムで、1990年公開の映画『ヤングガン2』のサウンドトラックを収録した『Blaze Of Glory』(1990年)からの楽曲に加え、前述のパワー・バラード「Always」とカントリー調のポップ・ソング「Someday I’ll Be Saturday Night」という新たに書き下ろされた2曲、さらにアメリカ版アルバムには「In These Arms」に代わり「Livin’ On A Prayer」をよりゆったりとしたシンセ主導で再構築した「Prayer ’94」が収録された。
Written By Will Schube