ラツィオのサッリ監督が辞任決断…苦境の鎌田大地の状況にポジティブな変化に?

辞任決断伝えられるサッリ監督[写真:Getty Images]

ラツィオのマウリツィオ・サッリ監督(65)が辞任を決断したようだ。

移籍市場に精通するジャーナリストのニコロ・スキラ氏など国内の複数メディアによると、サッリ監督はホームで1-2の敗戦を喫したウディネーゼ戦の翌日となった12日にクラブ首脳陣に対して辞任の意向を伝えたという。

現時点でクラブから公式なアナウンスはないものの、クラブサイドはその申し入れを受け入れる構えだ。

2021年夏にラツィオの指揮官に就任したサッリ監督。就任初年度にヨーロッパリーグ出場に導くと、昨季は22勝8分け8敗の2位でシーズンを終え、3シーズンぶりのチャンピオンズリーグ(CL)出場権をもたらした。

しかし、CLとの二足の草鞋となった今シーズンは、セリエA開幕5試合でわずか1勝とスタートダッシュに失敗すると、28試合を消化したセリエAで12勝4分け12敗の9位と低迷。

一方、CLではバイエルンにラウンド16で敗れたものの、最低限のノルマである決勝トーナメント進出。コッパ・イタリアではベスト4に進出しており、4月にはユベントスとの準決勝2試合を控えている状況だ。

ただ、以前からクラウディオ・ロティート会長との確執が伝えられており、今シーズン限りでの退団は既定路線と見られていた。

なお、来シーズンからの後任候補に関しては昨季までマルセイユを指揮したイゴール・トゥドール氏、現フィオレンティーナ指揮官のヴィンチェンツォ・イタリアーノ監督、現モンツァ指揮官のラッファエレ・パッラディーノ監督らが有力な候補と伝えられていたが、現時点で招へい可能なのはフリーのトゥドール氏のみだ。

そのため、今季終了までの暫定指揮官を招へいする可能性含め今後の後任人事に注目が集まるところだ。

サッリ監督の下でポジション争いに苦戦していた日本代表MF鎌田大地にとってはポジション奪取に向けてポジティブな変化と言えるかもしれない。

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