【香港】2月の中小景況感、前月から0.6ポイント改善[経済]

香港政府統計処が11日発表した2月の中小企業業況調査で、香港域内中小企業の現在の景況感を示す「業務収益現行動向指数」(季節調整済み、以下現行指数)は43.9となり、前月を0.6ポイント上回った。改善は2カ月ぶり。

指数は50を超えると業況を楽観、下回ると悲観していることを示す。指数を構成する7業種のうち、改善したのは6業種。貿易(43.8)は前月を1.2ポイント上回り、業種別で最も改善が際立った。商用サービス(49.2)は0.8ポイント、物流(41.4)は0.7ポイント改善した。前月から悪化したのは不動産(0.7ポイント下落の44.5)の1業種にとどまった。

1カ月後の業況見通しを示す「展望指数」は前月から1.3ポイント上がって46.6だった。節目の50を下回るのは10カ月連続。貿易の新規受注動向は現行指数が0.6ポイント上がって43.8、展望指数が2.7ポイント上がって46.2となった。

政府報道官は、厳しい外部環境の影響で短期的には冷え込みが続くと予想。ただ、今後の経済成長や年内の金融緩和への期待感が、景況感を下支えしそうだとしている。

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