車で被災地入り、県検討 災害ボランティア

  ●宿泊施設増設

 石川県災害対策本部員会議は12日、県庁で開かれ、馳浩知事はのと里山海道の交通規制緩和に伴い、現在はバスで移動している災害ボランティアが自家用車で被災地入りできるように検討すると明らかにした。ボランティア用の宿泊施設の増設にも意欲を示し、復旧作業を加速させるとした。

  ●知事、被災者に「避難所運営、一層の参加を」

 馳知事は被災者に対し、避難所運営への一層の参加を求めた。「言葉を選ばずに言えば、何でもかんでもお世話をする段階から自立してもらう準備の段階に入った」と述べた。

 全壊や半壊の建物を対象とした公費解体について、輪島、珠洲両市は4月1日から申請受け付けを開始する意向を示した。珠洲市は、倒壊などの恐れがある建物の緊急解体を今週中に4棟着手する方針も明らかにした。

© 株式会社北國新聞社