ドジャース、内野を緊急修正! 長期欠場から復帰のラックス、ミス連発で遊撃手から二塁手へ「1年以上プレーしていなかったんだ。ポジションは気にしない」

韓国・ソウルでの開幕シリーズを1週間後に控えるロサンゼルス・ドジャースが、内野陣の緊急修正に着手した。キャンプ開始時は、昨シーズンまで外野と二塁手を兼任していたムーキー・ベッツを二塁手に固定し、遊撃手には23年2月に負った右膝の前十字靱帯と外側側副靱帯断裂の大怪我から復帰したギャビン・ラックスを配する構想だった。

しかしオープン戦でラックスがミスを連発したたため、開幕目前のタイミングでデーブ・ロバーツ監督は、ベッツとラックスのポジション入れ替えを決断。ただ、入れ替えた後のオープン戦でベッツにもミスが出て、二塁手に入ったラックスにもミスが続いている。

このような状況のなか、3月11日にラックスが守備位置変更後、初めて米メディアの取材に対応。ポジションチェンジについて心境を語り、ドジャース関連メディアが一斉に報道した。

ラックスは、「少し残念だが、もうすぐ開幕するから僕たちは前に進まないといけない。ラインアップに入ってプレーできるのなら、どのポジションでも気にしない。(二遊間でコンビを組む)ムーキーとはいつも話し合っている。最終的な目的は試合に勝つことだから、彼もポジションは気にしていないと思う」と語った。
また、「怪我で23年シーズンを全休したことが影響しているのか」と問われたラックスは、「試合に出場し続けることが必要だ。プレーして錆を落とさなければいけない。1年以上プレーしていなかったんだからね。ポジションは気にしていないよ」と答えた。

同じくメディアに対応したドジャースのブランドン・ゴメスGMもこの話題に触れ、「このチームの素晴らしいところは、全員一丸で勝利に向かっている点だ。勝つことが最優先事項で、全員がワールドシリーズ優勝を目指して全力を尽くしたいと思っている」とコメント。優勝するためのポジションチェンジだと強調した。

3月20、21日にサンディエゴ・パドレスと対戦する開幕シリーズでは、大谷翔平や山本由伸に大きな期待が集まっているが、併せて遊撃手ベッツと二塁手ラックスの出来にも注目したい。

構成●THE DIGEST編集部

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