C大阪移籍のワケ。ハブナー代理人「アジア杯日本戦で…」進藤亮佑の負傷影響か

ジャスティン・ハブナー 写真:Getty Images

セレッソ大阪は今月12日、プレミアリーグ(イングランド1部)ウルバーハンプトン・ワンダラーズからインドネシア代表DFジャスティン・ハブナーを期限付き移籍により獲得したと公式発表。同選手の代理人がC大阪移籍の裏側を語ったほか、AFCアジアカップ日本代表戦でのプレーに言及している。

現在20歳のハブナーは、ウルバーハンプトンU21の主将として存在感を発揮。2023/24シーズンはここまでプレミアリーグ2(セカンドチームのリーグ戦)で12試合に出場し4ゴールをマーク。昨年12月のプレミアリーグ・アーセナル戦でベンチ入りを果たすなど、今後のさらなる成長が期待されていた。

ハブナーのC大阪移籍は、インドネシアのみならずイギリス国内でも話題になっている模様。ウルバーハンプトンの専門サイト『アカデミーウルブス』が12日に伝えたところによると、同選手の代理人であるスティーブ・デイビス氏は、「C大阪からコンタクトがあり、フォローしたんだ。主力センターバック(CB)のひとりが負傷したため、彼らはCBを求めていたんだけど、ハブナーがインドネシアと繋がっていることもあり、彼にとってアジア市場は良いものだと感じた」とコメント。DF進藤亮佑の負傷がC大阪の補強計画に影響を与えた可能性を示唆している。

オランダ人の母親とインドネシア人の父親を持ち、昨年12月にインドネシアへ帰化したハブナー。年代別オランダ代表でのプレー経験がある中、今年1月開催のアジアカップで早速インドネシア代表に招集されると、同大会では全4試合でフル出場。日本戦ではFW上田綺世(フェイエノールト)のシュートからオウンゴールを喫しいていた。

代理人はアジアカップでの経験も、C大阪移籍に影響を与えたと考えている模様。「インドネシア代表チームでの経験や日本戦でのプレーは、彼はJリーグで良いパフォーマンスを発揮するという点で良い準備になった」と語ると、Jリーグ挑戦が持つ意味について以下のようなコメントを残した。

「彼にとっては、全く異なる市場やリーグへ行くことになる。J1クラブのプレースタイルは非常に強力であり、彼にとって本当にいいチャレンジになるだろう。C大阪移籍は素晴らしいステップだ」

「確かにウルバーハンプトンU21でとても優秀な成績を残して、良いシーズンを過ごしている。ただ彼には更なる挑戦が必要だった。Jリーグは彼がこれから先に進むために必要なステップアップを与えてくれるだろう」

「彼は新天地でチームに溶け込み、監督の信頼を得なければならない。Jリーグでは左利きの選手が少ない。彼がプレーすれば、チーム全体のバランスがとれる。それに複数のポジションでプレーすることも可能だ。他の選手と同じように、ポジション争いができることを証明する必要があるんだ」

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