女性特有の健康課題、誰にも言えずひとりで抱え込んでいる人が約3割、一方で男性側の意見は…

TOKYO MX(地上波9ch)朝の報道・情報生番組「堀潤モーニングFLAG(モニフラ)」(毎週月~金曜6:59~)。3月8日(金)の放送では、この日が「国際女性デー」であることにちなんで“女性の健康問題”について取り上げました。

◆女性特有の不調…ひとりで我慢が約3割

女性特有の健康課題・不調を感じたときに女性自身がどんな行動を取ったのか調査したところ、「他人に話さずひとりで我慢した」が31.1%。「パートナーや家族、上司や同僚など周りに話した」が40.8%。「医師など専門家に相談」が28.1%と、4割が周囲に話していた一方で、3割は周囲に状況が共有できていないことが明らかになりました。

この結果に元裁判官で国際弁護士の八代英輝さんは、「私自身、更年期障害を経験したが、自分で経験してみると体調不良を他人に相談しづらい、人に知られたくないという気持ちはよくわかるが、"社会内”と"家庭内”ではまた少し(事情が)違うのかなと思う」と言います。

というのも、「家庭内であれば変わった様子があれば気づき、できるだけのサポートをしていきたいと思うだろうが、社会では気づいてほしいのか、気づかないほうがいいのか、それとなくサポートするのがいいのか、人によって違うと思う」と八代さん。総じて、「これといった正解がないというのが難しいところ」とその対応に苦慮します。

キャスターの豊崎由里絵は、「(職場に関しては)女性の上司がいないとなかなか言い出せないというのはある」と言い、自身も鎮痛剤を飲んで我慢していた経験があったと吐露。そして、豊崎さん自身、過去に「"ホルモン”というのは本当に恐ろしい」と実感したことがあったとも。

それは妊活中のときのこと。豊崎さんはいつも通っていた病院でホルモン注射を打ったところ、突如イライラし、先生にキレて帰宅してしまったことがあると明かします。そのため、その次に病院に行った際には先生に平謝りしたものの、先生からは「あなたのせいじゃない。ホルモン注射だから、みんななるの。大丈夫」と普通に言われ、とても驚いたことがあると回顧。

「それこそ妊活中の方、更年期障害の方、妊娠・出産期などみなさんそれぞれホルモンと付き合いながら生活していると思うが、そのケアは本当に難しい。繊細なところだと思う」と案じます。

◆理解はしたいものの…男性側の意見は?

一方、男性にも同様のアンケートを実施したところ、パートナーや友人・同僚などの女性が不調になったときに「できるサポートはしたい」と回答した男性は83.8%。そして、「良かれと思ってやったことが裏目に出てしまいそうで怖い」という方が55.2%。さらには、「不調がある本人に話すのは気が引ける」と答えた方は61.0%でした。男性も女性の不調を理解したいと思ってはいるものの、サポートの仕方などに不安を抱いていることが見て取れる結果となりました。

これらの調査結果を踏まえ、平和教育を研究する東京大学4年生の庭田杏珠さんは「それぞれの立場で意見があると思うが、少しずつ周知されていくことで社会は変わってくると思うので、イベントなどもう少し身近に感じられるようなものが増えていけばいいと思う」と望んでいました。

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<番組概要>
番組名:堀潤モーニングFLAG
放送日時:毎週月~金曜 6:59~8:30 「エムキャス」でも同時配信
キャスター:堀潤(ジャーナリスト)、豊崎由里絵、田中陽南(TOKYO MX)
番組Webサイト:https://s.mxtv.jp/variety/morning_flag/
番組X(旧Twitter):@morning_flag
番組Instagram:@morning_flag

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