子ども支えるアート療法 盛岡・熊谷珠さん、表現から気持ち観察

子どもアート療法士として活動する熊谷珠さん(左)。アート表現から思いを読み解く

 盛岡市北飯岡の熊谷珠(めぐみ)さん(52)は、絵などを通して子どもの精神状態を読み解く「子どもアート療法士」として活動している。言葉を必要としない表現から心の動きを観察。創作を通して子どもたちの元気な心を支えている。

 「青を混ぜてみたら緑になった」「ママにブレスレットをプレゼントする」。同市の上堂ホサナ保育園(千葉真理子園長、園児13人)の2歳児3人は、絵の具や粘土、ビーズなどで思い思いの表現を楽しんだ。

 活動終了後、熊谷さんは表現の様子を担任らへフィードバック。選んだ色や塗り方、画材などをチェックし、「自立心の芽生えが見られる」「注目を集めたい気持ちの表れかも」と捉え、伝えた。

 依頼を受けて保育園などで出張アート活動を行っている。問い合わせはkodomotoartlab@gmail.comへ。

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