隣の彼女はいくら貯めている?40代の平均預金残高とは(後編)

「全然してないわよー」という言葉の裏で、実は毎月数万円ずつ積立てている…ということはよくある話です。実際の数字を見てみましょう。後編です。

みんな、いくら貯めているの?

株は投資だから貯金とは違う、と友達は言ったそうですが、いずれにしても何か始めなくては!とかなり焦ったU子さん。まずは、平均的な貯蓄額はいくらなのか、具体的な数字を知るところから始めました。

金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査」(2016年度版、2人以上世帯より)によれば、年代ごとの貯蓄高の平均値は次の通りです。

実際の数字はこちら 次ページ

年代ごとの貯蓄高の平均値

30歳代 395万円

40歳代 588万円

50歳代 1128万円

平均の貯蓄額が予想よりずっと多くて愕然としたU子さんでしたが、この金額は、単純に全体の貯蓄額を人数で割った平均値です。そのため、ほんの少数の高額貯蓄を持っている人がいるだけで、平均値はグッと上がってしまうわけです。この場合は「平均値」より「中央値」を見ると、多くの人が貯めている金額がわかります。中央値とは、貯蓄額が少ない人から多い人まで並べて、真ん中の人の貯蓄額です。各年代の中央値は以下の通り。

これが「普通」なんですね。気になる中央値はこちら 次ページ

30歳代 167万円

40歳代 200万円

50歳代 500万円

頑張れば実現しそうな金額です。さっそく、貯蓄計画を立てました。

■貯蓄計画は具体的に

貯蓄は数字です。「とにかく頑張る」といった根性だけでは貯まりませんし、続きません。貯蓄を確実にするためには、お給料を使った後に余った分を貯蓄にするのではなく、使う前に貯蓄分を差し引いてしまうことがポイント。使う費用の予算を決めたら、その分を残して普段使う預金口座とは別の口座に移しておいて「無いもの」と思ってやりくりすると上手くいきます。

U子さんもさっそく始めました。今の目標は、投資デビュー。我慢をしない貯蓄なら、楽しく続けられそうですね。

FPCafe登録パートナー タケイ啓子

本記事はリバイバル配信です

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