「子育ての町」のシンボル開園 「なぎっ子こども園」園舎 来月から約220人通園/岡山・奈義町

岡山県勝田郡奈義町が施設の老朽化に伴い幼稚園と保育園計3園を統合し、整備を進めていた「なぎっ子こども園」の園舎が、同町豊沢地内に完成した。現代的で洗練されたデザインを「子育ての町」のシンボルとし、来月から開園する。

奈義町現代美術館西側の敷地8635平方メートルに、鉄筋コンクリート、鉄骨、木造平屋の園舎(2806平方メートル)を整備。就学前の連続性のある教育を推進するため幼保を統合し、2022年7月に着工した。

年齢ごとに分かれた五つの保育室や、給食を提供する調理室、園の利用者でなくても相談ができる子育て支援室などを新設。園舎の中央には、各部屋や園庭をつなぐ長さ約100メートルの廊下「ナギミチ」を設け、異年齢交流を図る。内装にはCLT(直行集成材)や県産材などを使用し、開放的な空間となっている。総工費は約17億7000万円。定員は250人で、来月から0~5歳児約220人が通園する。

10日に地域住民らにお披露目され、今年入園予定の息子と訪れた同町の無関志保さん(37)は「木の温もりを感じる広々とした空間でのびのびと遊べそう。子どもを通わせるのが楽しみ」と話していた。

なぎっ子こども園の外観

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