家電アプリ「トリセツ」、“家にある家電”の相談&5年保証サービス開始。月額700円

左から、同社の代表取締役社長 藤本潤一氏、ホーム事業ゼネラルマネージャー 櫻井孝佑氏、トリセツ開発総責任者 羽深兼介氏

Assurant Japanは、家電アプリ「トリセツ」の新サービスとして、「トリセツ家電保証プラス」を3月13日から開始する。サブスクリプション形式となり、価格は月額700円(税込)。なお開始記念として、3月末までに加入したユーザーは6か月間、月額490円(税込)で利用できる。

同社が提供する「トリセツ」は、家電の取扱説明書や情報をデジタルで管理できるというアプリ。家電アプリとしては “日本最大級” とアピールしており、450万以上のダウンロード数を達成している。

「トリセツ」

今回はそのアプリ上のサービスとして、テクニカルサポートと故障対応をワンストップで提供するサービスを開始。これにより、家電の総合プラットフォームを目指すとしている。トリセツ家電保証プラスの具体的なサービス内容は以下の通りだ。

・専門アドバイザーによるテクニカルサポート
・エアコン/洗濯機/テレビ/給湯器など、生活に欠かせない家電の故障に対応
・故障対応製品に、まとめて保証が付けられる

まずテクニカルサポートについては、専門アドバイザーにより、一般家電からAV機器、デジタル機器まで、あらゆるメーカーの様々な電化製品を対象にサポート。操作方法/各種設定/トラブルシューティング(動作しないなど)/買い替え製品選びなどを相談できるという。アプリもしくはウェブ上から利用でき、チャット、電話、メールでアドバイザーに接続できる。

専門アドバイザーがサポート

故障については、購入して5年以内の「家電12品目」「住宅設備2品目」に対応、使用中の製品でも利用できる。また、メーカーや購入した場所も問わないとのこと。修理回数について上限は設けられていないが、1度の修理の上限は10万円もしくは購入価格の低い方、年間の合計上限が30万円となる。また契約している住所で使用している家電のみ対象としている。

保証サービスも付属

なお具体的な品目としては、テレビ、BD/HDD//DVDレコーダー、ルームエアコン、掃除機、冷蔵庫、電子レンジ/オーブンレンジ、洗濯機、除湿機/加湿器、空気清浄機、炊飯器、食器洗い機/乾燥機、コンポ、調理コンロ(ガス/IH)、給湯器となる。

さらに上記のサービスを、マイページ上からワンストップで受けられるというのもアピールポイント。所有している製品を登録しておくだけで、そこからテクニカルサポートや修理対応が受けられる。「いつ購入した製品」「どのメーカーのどの型番」といった登録データはアドバイザーにも共有されるため、スムーズな対応が行えるそうだ。

家電のライフサイクルをワンストップで

本サービスの発表にあたり、同社はメディア向けに発表会を実施。「トリセツ」にある60万件以上の製品データベースを中心に、家電製品にまつわる「あらゆる出来事の課題や問題、片手でワンストップで解決できるようにしたい」(ホーム事業ゼネラルマネージャーの櫻井孝佑氏)とした。

本国アメリカのAssurantは、130年前に損害補償を皮切りに事業を開始。その日本法人となるAssurant Japanでも、携帯キャリアと組んで端末保証などを提供してきたという。

Assurantについて

さらに近年では、家電・住宅設備の延長保証を提供するThe Warranty Groupを本国で買収。The Warranty Groupは、日本でも30年にわたり、家電量販店などパートナーシップを組み、日本全国網羅できるような修理ネットワークを構築しているとのこと。

The Warranty Groupも統合

ちなみにトリセツについても、2021年にAssurantが株式会社トライグルを買収したことで、同社のサービスとなった経緯がある。この延長線として、「ソリューションプロパイダーとしてのノウハウ」「家電の延長保証の実績」「トリセツのデータベース」を活用していくとした。

櫻井氏は、トリセツを「家電のライフサイクルをワンストップで解決できるプラットフォームになりたい」と話す。1つの家電にとっても、買う前のリサーチ、購入後の管理(クリーニングや消耗品の交換など)をはじめ、IoT家電の場合は使い方の相談、最終的には売ったり譲ったり、廃棄という流れがある。これら全てのイベントを、トリセツのアプリ上で提供したいとのことだ。

家電のライフサイクル

そこで第一弾として提供開始するのが、今回のトリセツ家電保証プラスというサービス。これによって、ライフサイクルのうち「相談する」「修理する」というイベントをカバーする。その他のイベントについては、今後のフェーズで対応していく予定としている。

なお、この2つを最初に選んだ理由として、同社がパートナー企業を通じて提供しているデータがあるとのこと。1つはテクニカルサポートの問い合わせのうち故障が原因の場合は30%、そして修理相談のうち20%は使い方が原因で壊れていないという。これらは独立して提供しているため、ユーザーの悩みが解決しない状態で終わっている。今回の新サービスでは、テクニカルサポートと家電保証をセットで提供することにより、そういった悩みを解決したいとした。

「トリセツ家電保証プラス」のテクニカルサポート画面イメージ

© 株式会社 音元出版