ガザ北部へ食料搬送を再開 WFP、3週間ぶり

12日、パレスチナ自治区ガザ南部ラファで、食料を受け取るため容器を手にする住民(ゲッティ=共同)

 【エルサレム共同】世界食糧計画(WFP)は12日、イスラエル軍とイスラム組織ハマスの戦闘で食料不足が深刻化するパレスチナ自治区ガザ北部への食料搬送を約3週間ぶりに再開した。安全確保が難しいことから2月20日に搬送停止を表明していた。北部では餓死者が続出しており、WFPはイスラエルに対し、北部へ直接搬入できるルートを開くよう求めた。

 WFPによると、北部ガザ市に12日、2万5千人分の食事を陸路で届けた。イスラエルは物資搬入をガザ南部の検問所に限定するなど厳しく制限し、支援遅れの原因になっている。WFPは「人々は飢餓寸前だ」と訴え、支援を急ぐ必要があると強調した。

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