架空請求 電話音声公開 宮崎県警HP、相談急増

 県内で多発する特殊詐欺に発展する可能性が高い不審電話について周知しようと、県警は12日、ホームページ上で不審電話を録音した自動音声の公開を始めた。県警は「電話やメールで金の話が出たら詐欺を疑って」と呼びかける。
 音声は6日、宮崎市内の企業の固定電話にかかってきたもので、「こちらはNTTドコモです。お客さまの携帯電話は本日で利用が停止されます。詳しくは1を押してください」と、15秒間の自動音声が流れる。
 県警生活安全少年課によると、同様の電話がかかってきた別の企業が案内に従うと、未納料金や電話番号が犯罪に利用されるのを防ぐ名目での問題解決金などを架空請求されたという。
 同課によると、2023年の電話会社を装った詐欺に関する相談件数は120件で22年の9件から急増。今年も1月末で13件の相談が寄せられているという。県警生活安全部の林田啓行統括官は「家族と話し合っておくことも未然防止につながる。公開音声を活用してほしい」と話している。

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