【ディアナ】W井上、まさかの初防衛ならず…。「佐藤の日」に佐藤綾子が劇的勝利!綾華がタッグ王者返り咲き!

ワールド女子プロレス・ディアナは3月10日(日)、ポスト・ディ・アミスタッド(ディアナ道場)にて『アミスタ大会Vol.53』を開催した。

『アミスタ大会Vol.53』
日時:3月10日(日)開場 12:30/開始 13:00
会場:ポスト・ディ・アミスタッド(ディアナ道場)
観衆:未発表

昨年10月、井上京子デビュー35周年記念ディアナ後楽園ホール大会で、井上貴子との「W井上」でタッグベルトを獲得した京子。敗れた佐藤綾子&中森華子の「綾華」は、翌11月の佐藤凱旋大会で次期挑戦者組決定トーナメントを勝ち抜き、リマッチが決定。

しかし挑戦者組が決まっても、なかなか防衛戦が行われないまま時が流れ…しびれを切らした佐藤は2.11新木場大会で「いつまで待たせるんですか?ベルトは持ってるだけじゃ輝かないですよ」。これでようやく、W井上の初防衛戦が決定した。レジェンドタッグチームのW井上が出陣するとあって、この日のPost di Amistadは立ち見も出る超満員に。

まずは京子と佐藤のマッチアップ。やはり女子プロ界随一の怪力で京子が押していくが、中森が加勢。綾華は次々と京子の顔面にキック!しかし京子はラリアットで二人をなぎ倒し、早くも形勢逆転。ここで貴子に替わり、貴子は今井レフェリーの目を盗んで反則攻撃。

怒りの貴子はDDTで佐藤の脳天をマットに突き刺し、STFで厳しく絞る。ロープに逃げた佐藤に追い討ちのWアームスープレックス。替わった京子のラリアットをかわした佐藤はジャンピングニー。中森も次々と蹴りを繰り出し、京子を追い詰める。

やはり力自慢の京子はラリアットで窮地を脱し、キャメルクラッチ。続いて貴子と京子のDDT連発を食らった中森は、なんとか肩を上げて佐藤にタッチ。佐藤はミサイルキックやジャンピングニーで再び中森へタッチ。貴子と中森は壮絶な蹴り合い。

貴子の鋭い蹴りに膝をついた中森だが、ヘッドバット連発で反撃。佐藤を呼び込んでニーアタックの挟み撃ちに。中森はコーナーに上り、貴子から受け継いだデスティニーハンマーを投下。しかし自身の技を読みきった貴子はこれをかわし、ハイキック一閃!佐藤がカットしカウント2。

京子は佐藤と中森二人まとめてブレーンバスター。ナイアガラの構えは持ちこたえ、佐藤とのWミサイルキックで京子を吹っ飛ばす中森。シャイニングフラワーはカウント2。ここで佐藤がおぼんを持って飛び出し、おぼんの達人。さらに中森のハイキックに佐藤のジャーマンが流れるように決まる。

佐藤のAyako’s EXは形が崩れたが、佐藤は掴んだ手を離さず一回転。極楽固めで京子を絞り上げる。貴子にカットされたが攻め手を緩めず、Wミサイルキックを狙いコーナーに上る佐藤と中森。京子と貴子も追いかけ、雪崩式でぶん投げられた綾華。

さっきのお返しとばかりに貴子の裏拳、京子のジャーマンが流れるように決まり、佐藤は大ピンチに。カウント2で中森のカットが間に合うが、京子はここでナイアガラ宣言!中森が必死に佐藤を救出するが、貴子が中森を蹴散らし、宣言通りのナイアガラドライバー!これで終わったかに見えたが、中森がしぶとくカット。

九死に一生を得た佐藤だが、今度は貴子がデンジャラスジャッキーを宣言!昨年10月の後楽園では体勢不十分に終わったが「ナイスジャッキー」が決まれば綾華に勝ち目はない。中森が貴子をコーナーから落とし事なきを得たが、佐藤のおぼんを奪った京子が綾華の脳天を殴打し、試合の流れを渡さない。

勝負を決めたい京子は再びナイアガラの構えに。佐藤の絶体絶命のピンチは、貴子のスタンガンを振り回して中森がカット。中森のシャイニングフラワーに佐藤のジャックナイフの連携が決まるも貴子がカット。中森の鎮魂歌ドライバー、佐藤のジャーマンも貴子がカット。

しつこい貴子をリング外へ蹴落とした中森。その隙に佐藤が京子に飛び付いて丸め込み、スリーカウント!女子プロレスの歴史に残る名タッグ・W井上を破り、 W.W.W.Dタッグチャンピオンに返り咲いた。

▼第4試合 メインイベント W.W.W.Dタッグ選手権試合 30分一本勝負
[王者組・W井上]●井上京子&井上貴子(15分25秒 カサドーラ)佐藤綾子〇&中森華子[挑戦者組・綾華]
※第21代王者組 初防衛に失敗。挑戦者組・綾華が第22代王者組となる。

5ヶ月ぶりに返ってきたベルトを互いの腰に巻き、笑顔を浮かべる佐藤と中森。奪われたベルトを取り戻しリベンジ達成した佐藤は「5ヶ月ぶりにW.W.W.Dのタッグベルトが私達の腰に戻ってきました。長かった。戻ってきたのはもちろん嬉しいですけど、私は何より、W井上と戦って、最後に勝ったのが私達。それが何よりも嬉しい。テレビで見てた人なんで…」とマイク。

悔しいW井上は「うるせぇ!」と口答え。佐藤は続けて「私はこのタッグベルトと、華(中森)とともに、もっと女子プロレスの新しい世界を見たいし、まだまだ下に抜かれず、上を見てやっていこう。ありがとう」と盟友・中森への思いを述べた。

佐藤からマイクを受け取り「井上京子と!井上貴子から!ベルト獲ったぞー!」と大興奮の中森は、「これから綾華で団体の垣根を超えた凄いタッグチャンピオンになっていきましょう!これからもPURE-J、そしてディアナの応援をお願いします!」とさらなる飛躍を誓い、激闘を見届けたファンの拍手喝采の中、大会を締め括った。

また、大会後は4.29後楽園大会の参戦選手が一部発表となり、中森の参戦も決定。また、後楽園大会ではディアナの四大タイトルであるW.W.W.Dシングル、タッグ、エリザベス、クリスタル全ての防衛戦が行われることも発表された。バックステージでは「もちろんいつでも挑戦は受ける」と話した綾華。初防衛戦は春のビッグマッチで迎えることになりそうだ。

<全試合結果>

▼第1試合 タッグマッチ20分一本勝負
〇ななみ&マコトユマ
(10分55秒 片エビ固め)
美蘭&香藤満月●
※ダイビングボディプレス

▼第2試合 シングルマッチ15分一本勝負
●デボラK(8分19秒みやここクラッチ)松本都〇

▼第3試合 梅咲遥デビュー記念日メモリアルマッチ 15分一本勝負
〇梅咲遥(11分43秒ラ・マヒストラル)X=狐伯●

▼第4試合 メインイベント W.W.W.Dタッグ選手権試合 30分一本勝負
[王者組・W井上]●井上京子&井上貴子(15分25秒 カサドーラ)佐藤綾子〇&中森華子[挑戦者組・綾華]
※第21代王者組 初防衛に失敗。挑戦者組・綾華が第22代王者組となる。

© 株式会社リアルクロス