今朝の放送内容 3月13日(水) 北海道ライブ あさミミ!

今朝の放送内容

今朝の主なニュース・スポーツ情報

●橋本聖子元五輪相ら3人が参院政倫審に出席へ「しっかりと説明責任を果たす」
●本別町議会副議長が辞職 酒気帯び運転で物損事故か 知人が運転とうその申告疑いも
●「ヤングケアラー」支援条例が苫小牧市で可決 道内初
●「ツール・ド・北海道」今年の開催見送りを正式決定 大学生選手が死亡
●札幌名物「とうきびワゴン」 400円から500円に値上げへ 背景に燃料や人件費の高騰
●静岡県・浜名湖男子高校生遺体 殺人容疑で21歳と18歳の男2人を再逮捕
●能登半島地震での住宅被害、8万棟超える 石川県まとめ
●学習用端末、情報保護に不備 2割強の自治体「利用目的を定めず」
●工藤会トップ・野村悟被告の死刑破棄、無期懲役判決 元漁協組合長射殺事件は無罪に
●生成AIによる著作権侵害の実例、文化庁が収集開始 クリエイターらの不安解消狙う
●次期総合開発計画 道内の資源や特性、最大限に活用 官民連携カギ
●能登半島地震 倒壊家屋、6市町で公費解体が始まらず
●日産、中国の生産能力3割減へ BYDなど現地勢が台頭

●ファイターズ 巨人からトレード・若林晃弘選手が入団会見 即OP戦に4番で出場
山崎福也投手が広島とのOP戦に先発 4回3失点「制球甘かった」
●コンサドーレ 16日にホームで町田戦 田中克幸選手が高校時代のリベンジ誓う
●きのうの大相撲春場所結果 一山本1勝2敗
●【速報】ドジャース大谷翔平選手 6試合ぶりのオープン戦2号2ラン
●パドレス・ダルビッシュ投手 3/20開幕投手で大谷選手と初対決「しっかり勉強して臨みたい」

今朝の選曲

【6時台】
M「フタリ/ MONKEY MAJIK 」

M「私はピアノ/高田みづえ」

あさミミ!アラカルト~八幡淳のスポーツプレゼンス

八幡淳ならではの目線と感覚で
臨場感(プレゼンス)あふれるスポーツの話題をお伝えしています。

今回は「 NPB史上最高の外国人打者 ランディ・バース 」

昨年のプロ野球は阪神タイガース、38年ぶりの「アレのアレ」・・
つまり日本一を達成し話題となりました。
その39年前のアレのアレ・・つまり日本一。
その中心にいたのが今日70歳のお誕生日のランディ・バースさんです。

本名ランディ・ウィリアム・バスさん。
名字、正しくは「バス」[bæs]と発音しますが、当時阪神バスが
球団親会社である阪神電鉄の直営事業で、好調時に「阪神バス大爆発」、
怪我をしたときに「阪神バス故障」、不振時に「阪神バス急ブレーキ」
「阪神バス大渋滞」などとスポーツ紙等といったマスコミに
揶揄されることを嫌った球団側の配慮で、
あえて音を延ばした「バース」を登録名にしたそうです。

そんなバースさん。アメリカオクラホマ州ロートン出身の元プロ野球選手。
実は子供のころに両足を複雑骨折した経験があるそうで、
このことが後のプレーにも影響したというくらい大きなけがだったようです。
ただ、その一方でわずか8歳にしてアメリカの競馬場でホットワーカー、
いわゆる厩務員をした経験がありいろいろな経験をした幼少期を過ごしていたようです。
そんなバースさんのプロ入りは1972年。
ロートン高校を卒業後、ドラフト7巡目でミネソタ・ツインズに入団。
そのツインズではマイナー中心にトレーニングを重ね、
その長打力を武器に打撃力を磨いていきます。

その後1977年にはツインズでメジャーデビュー、1979年にはモントリオール・エクスポズ 、
1980~1982年にはサンディエゴ・パドレス 、
1982年途中からはテキサス・レンジャーズ でプレーしますが、
マイナー通算9年間で100本塁打を記録した一方で、メジャーデビュー後はわずか9本塁打と、
どちらかといえば鳴かず飛ばずの選手でした。

というのも、幼少期の両足骨折の影響で膝が悪く、プレー中は装具を着用していて、
足が速いとは言い難く、守備範囲も狭いということでプレーを常に制限されている選手でした。
当然出場機会も限られたということもこの本塁打の少なさに影響していますが、
触れ込みでは「ニューヨークからロサンゼルスまで飛ばす男」
と言われたこともあったそうなんですが、
実際の評価は「ウォーニングトラック・フライボールヒッター」フェンス際を示す
ウォーニングゾーンまでしか打球が届かないという打者だったようです。
更に“速球に弱い”という弱点もメジャーの活躍には影響していたようです。
しかし、「ウォーニングトラック・フライボールヒッター」というのは、
当時日本のプロ野球へ移籍するには欠かせない条件だったようです。
のちにヤクルトのスカウトでロベルト・ペタジーニやアレックス・ラミレスなどの
本塁打王をスカウトすることに成功した元ヤクルトのスカウト中島国章さんによれば
「当時の日本はナゴヤ球場とか広島市民球場とか、狭い球場が多かった。
MLBでは広い球場や速球派投手の球威に押し込まれてしまう打者でも、
日本ならホームランバッターになる」という仮説。
まさにバースさんはその仮説にぴったりの打者だったといえます。

そんな中行われた1982年のオフ、ハワイでのウインターミーティングで
バースさんは、阪神のほか阪急やヤクルトなど複数の球団から関心を寄せられます。
ただ、ネックは守備。負担の少ない一塁手が複数いたヤクルトは撤退。
以前にもご紹介したブーマー・ウェルズさんに着目した阪急が手を引き、
12月に阪神への入団が正式に決まりました。
入団初年度の1983年は一塁の他、右翼にも挑戦しますが全力疾走できないことなどから、
一塁手に固定されます。
ただ、オープン戦でいきなり死球を受け骨折した影響で、公式初出場は開幕5試合目。
その影響で開幕から15打席無安打という当時の球団助っ人最低記録を更新してしまいます。
ただ、5月に入ると来日初安打、来日初本塁打も記録し最終的に打率.288、35本塁打、
83打点の好成績をマークします。
2年目の1984年は打率.326でしたが、本塁打数が27本と前年から減ったことで、
解雇の危機に陥ります。
でも、この年のオフに監督に就任した吉田義男さんがバースさんの
長打力を評価していたことから球団に残留となりました。
そして、バースさんはほかの外国人選手と違ったところは勤勉であったというところ。
この時代の外国人選手といえば、プライドが高くまだまだレベルの低かった日本のプロ野球を
見下していた選手が多かった中で、3年目の1985年には82年の首位打者、
長崎啓二さんを手本にミートバッティングを独学で会得。

するとこのシーズンの第1号を今も阪神ファンの記憶に残る強烈なものにします。
この年の阪神のクリンナップは3番バース、4番掛布、5番、現監督の岡田という
強力なクリンナップでした。
4月17日の対巨人戦の7回裏、阪神の攻撃。マウンドには槙原寛己さん。
ここまで得点1-2と巨人1点リードですが2死ながら1,2塁と阪神のチャンス。
開幕からここまで打率.133、本塁打0と調子の上がらないバースさんでしたが、
鋭く振りぬいた打球はセンターへ大きな当たり、センター巨人のクロマティの頭上を越えて
スタンドに入って本塁打!値千金の逆転3ラン!
4-2と一気に逆転に成功した阪神ベンチと甲子園球場はお祭り騒ぎ!
その興奮冷めやらぬ中、打席に入った掛布さん3球目を打った打球はセンターへ!
そのままスタンドに入り2者連続ホームラン!
もう甲子園はお祭りを通り越して優勝したかのような大騒ぎ!
5-2とさらにリードを広げます。
場内が連続ホームランでざわつきが落ち着かない中打席に入った5番岡田、
その2球目!打った打球はセンターへ。
クロマティ一歩も動けず!打球はセンターバックスクリーンへ。
これが世にいう「バックスクリーン3連発!」野球場の形状からセンターは120mと、
最も本塁打の出にくい方向であるにもかかわらず、3者連続でそこに放り込んだこのシーンは、
今もNPB史上語り草となるシーンとなっています。
その勢いを借りるかのように、この年の阪神打線は手が付けられないほどの破壊力でしいた。

最終的なチーム成績は、チーム打率.285、本塁打2位広島と59本差の219本、
打点は2位巨人と119点差の708打点。圧倒的な打撃力でセ・リーグ優勝、
一気に日本一まで駆け抜けますが、その中でひときわ打線をけん引したのがバースさん。
打率.350、54本塁打、134打点で前年のブーマーさんに続き2人目の外国人三冠王と
シーズンMVP。
さらに日本シリーズでもMVPに輝きます。
そして、翌1986年は残念ながらチームは3位でしたが、打率.389、47本塁打、
109打点で見事2年連続の三冠王に輝きました。
ちなみにこの時に記録した打率.389はいまだNPB最高打率。

そして、この時バースさんが本塁打王になって以降、
いまだ阪神から本塁打王は誕生していません。
同じ年に本塁打王になったのがロッテ時代の落合博満さん。
ロッテも阪神と同様ずっとそれ以来本塁打王が出ていませんでしたが、
昨年ポランコが本塁打王になったことで、現在最も長い間本塁打王が出ていないのが
阪神ということになり、阪神にとって最後の本塁打王はバースさんということになります。
その紳士的な性格も相まって今もは安心ファンから愛されているバースさんですが、
ファンにとっては現在でも永遠の三冠王として記憶に残っているということも
その人気に寄与しているのかもしれません。

毎朝6時半頃は「あさミミ!アラカルト」

月曜日は「あさミミ流!#(ハッシュタグ)今週の献立 週の始まり月曜日は、1週間の献立・レシピをリスナーの皆さんのアイディアの下 “あさミミ流”にご紹介していきます! 火曜日は庭野ほのかの☆いっぺこトーク

新潟県出身の庭野ほのかAN。「いっぺこと」とは、新潟県の方言で『沢山』という意味。 このコーナーを通して“沢山”リスナーの皆さんとお話ができるよう、 庭野AN目線の話題を毎週お届けしていきます!

水曜日は「八幡淳のスポーツプレゼンス」

臨場感あふれるスポーツの情報・話題・歴史を紹介していきます!

木曜火は「ナガイの北海道生活研究室」

永井ANがいまリスナーと共有したい「北海道の生活情報」を伝えていきます!

金曜日は「北海道応援!あやサポ」

上田あやが北海道で頑張る「ひと」にスポットライトを当て、全力応援していきます!

  • 3/13(水) 「北海道ライブ あさミミ!」
  • この記事をradikoタイムフリーで聴く ※3月21日(木)午前5時 配信終了
  • 番組名:北海道ライブ あさミミ!
  • 放送時間:月〜金曜 5:50〜8:00
  • パーソナリティ:八幡淳(月〜水)、庭野 ほのか(月〜水)、永井公彦(木〜金)、上田あや(木〜金)
  • 番組へのメッセージ:asamimi@stv.jp
  • 番組ホームページ:https://m.stv.jp/radio/asamimi/index.html

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