「悔しい、失望している」と漏らしたヌートバー…今季ブレイク期待も骨折で現地メディアは「負傷者リスト」入りの可能性に言及

セントルイス・カージナルスのラース・ヌートバーが左肋骨を骨折したことが報じられている。

今月2日のヒューストン・アストロズ戦での守備中に負傷。その後の検査で骨折していたことが明らかになった。

昨年3月に行なわれたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で、日本代表「侍ジャパン」の一員として世界一に貢献し、カージナルスでも主力として活躍した。メジャー4シーズン目となる今季、さらなる飛躍が期待されていたものの、思わぬアクシデントに見舞われることとなった。

3月29日のシーズン開幕戦出場が微妙な状況となったヌートバーだが、復帰への見通しも米国内で伝えられている。スポーツメディア『Heavy Sports』は3月11日の公式サイト上で、カージナルスのジョン・モゼリアク監督のコメントを紹介しながら、ヌートバーの現状への見解を綴っている。

同メディアは「新進気鋭のセントルイス・カージナルスのラース・ヌートバー外野手は、2024年にブレイクする可能性を秘めたレッドバーズ(カージナルスの愛称)の一人と目されていた。しかし、クラブが彼の肋骨に問題があることを発見したため、彼は負傷者リストでシーズンを始めるかもしれない」と説明。

また、「このニュースを知った時、ラース・ヌートバーは感情を抑えなかった。彼もチームも2024年に向けて大きな期待を寄せていたが、その目標は少なくとも当分の間はお預けとなりそうだ」と記しながら、負傷直後にヌートバーが「悔しい。失望している」と漏らしたと振り返っている

その上で、ヌートバーの負傷を受け「モゼリアク監督も当初思い描いていたような状況ではないと認めている」と指摘。指揮官は「今後10日から14日間、彼の状態を観察する。その時点で、開幕に向けて心配なのかそうでないのかがわかるだろう。今は我慢するつもりだ」と語ったとしている。

トピックでは、ヌートバーが現在、ウェイトリフティングやエアロバイクなどでのトレーニングは続けており、バッティングや、ベースランニングなどグラウンド上での練習は控えている状況であることも伝えている。

WBCではそのアグレッシブな守備や、積極的なバッティングで多くの日本のファンを虜にしたヌートバー。今シーズンでもその持ち味を発揮するためにも、万全の状態での復帰を願うばかりだ。

構成●THE DIGEST編集部

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