半導体大手STマイクロ、中国市場を引き続き有望視

[アムステルダム 12日 ロイター] - 欧州半導体大手STマイクロエレクトロニクスのジャン・マーク・シェリー最高経営責任者(CEO)は12日、半導体分野を巡り米中の緊張が高まっているものの、同社にとって中国は引き続き重要な市場だと述べた。ロンドンで開催されたテクノロジー関連の会合で語った。

シェリー氏は、中国企業の最先端半導体製造を阻止しようとする米国主導の動きを受け、中国メーカーは比較的古い世代の半導体に投資することを計画していると説明した。

そうした動きから、電気自動車(EV)用や再生エネルギー向け半導体などの中国市場に参入することが不可欠だと考えていると述べた。

同社は車載用半導体とマイクロコントローラーの大手メーカーで、テキサス・インスツルメンツなど、それほど高度ではない製造技術(プロセスノード)を使用する企業と競合している。

国際半導体製造装置材料協会(SEMI)は、中国本土の半導体企業が今年、多額の政府補助金により他国を上回る約12%の追加生産能力を確保すると予測している。

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