中国の現代奴隷制について学生に議論させ中国人から苦情、英大学准教授が担当を外される

米ラジオ・フリー・アジアの中国語版サイトなどによると、英大学の准教授が授業内活動で中国の現代奴隷制について学生に議論させたところ、中国人学生などから苦情が寄せられ、指導コースの担当を外された。

米ラジオ・フリー・アジアの中国語版サイトなどによると、英大学の准教授が授業内活動で中国の現代奴隷制について学生に議論させたところ、中国人学生などから苦情が寄せられ、指導コースの担当を外された。

報道によると、英ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン(UCL)のミシェル・シップワース准教授(環境・エネルギー・資源)は昨年10月の授業内活動で、人権団体の「現代の奴隷」に関する報告書を引用し、中国の現代奴隷率が世界で2番目に高いとするデータについて学生らに議論させた。それに対し、中国人学生および中国系職員から中国に対する「偏見」があり「挑発的」だと苦情が寄せられ、10年間務めてきたコースの担当を外されたという。

上司のニール・ストラカン教授は、UCLのコースが商業的に成り立つためには、中国人志願者の間で良い評判を維持する必要があるとし、中国を標的にしたり、中国人学生に屈辱的だと感じさせたりすれば、今後の学生募集に大きな影響が及ぶとした。

シップワース氏は、所属部門がこうした措置を取った結果、メンタルヘルス上の問題に苦しんだとし、この情報を公表したという。(翻訳・編集/柳川)

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