渾身の「決意」警察署入口に…「一番忙しい署」川口署、110番の適正利用訴えた川口市立高書道部に感謝状

岩崎茂署長(後列右端)から感謝状を受け取った川口市立高校書道部員ら=5日、川口署

 110番通報の適切な利用普及と意識の醸成に貢献したとして、埼玉県警川口署は5日、川口市立高校書道部に感謝状を贈呈した。

 同部は1月9日、市内の商業施設「アリオ川口」で書道パフォーマンスを行い110番の適正利用を訴えた。部長で2年の長谷川彩さん(17)は「警察は市民を守ったり助けたりする大切な仕事。市民の安心安全のため、いたずら電話はしてはいけない」という気持ちを込めたという。

 作品には大きな文字で「決意」という文字が記されている。1年の大関もえのさん(16)も「事件事故の時には『助けて』という声と勇気が必要。そんな思いを込めて、文字に『決意』を入れたらどうかなと。みんなで決めました」とほほ笑んだ。

 渾身(こんしん)の力作は署の入り口に掲出している。岩崎茂署長は「素晴らしい作品を作っていただき、お披露目をすることができた。川口署は県内で一番指令が多く、一番忙しい署だが、作品中の『決意』という文字に、署員も『よし、頑張るぞ』という気持ちになる」と笑顔で感謝していた。

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